株の初心者は「5万円台で買える優待銘柄」を買え! 株主優待名人・桐谷さんが選んだ、少額の資金で投資 できる「食品&特産品」のおすすめ株主優待株を公開

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 株主優待株への投資は、長期間保有して、株主優待や配当を長くもらい続けるのが基本戦略。株主優待利回りや配当利回りが高い銘柄を買えば、持っているだけで当初の投資額が回収できることもある。ただし、株式投資に予期せぬ事態はつきもの。少ない銘柄に集中投資するよりも、幅広い銘柄に分散投資しておくことが重要だ。
 そう考えると、株主優待や配当を狙って「5万円株」に投資することは、投資資金が少なくても幅広い銘柄に分散投資できるので初心者にうってつけだ。そこで今回は、株主優待名人の桐谷広人さんに、おすすめの株主優待銘柄を4銘柄選んでもらった。

初心者は5万円で投資できる株主優待銘柄を複数買おう!
「5万円株」がおすすめの理由を桐谷さんが熱く語った!

 桐谷広人さんの株主優待銘柄の選別の方法は至ってシンプル。ネット証券のスクリーニング機能を使って、5万円台以下で買える銘柄を高配当順に並べる。そして、株主優待を実施している銘柄だけを上から拾い出していくというものだ。

「松井証券のスクリーニング機能を使えば、検索結果に株主優待の有無が表示されるうえ、クリックすると株主優待の内容まで確認できて便利です」(桐谷さん)
(※関連記事はこちら!⇒「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社!)

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【桐谷さんが「初心者」に松井証券をおすすめする理由】
桐谷さんもよく利用している松井証券は、1日10万円までの取引は売買手数料が無料になるのが特徴。少額の株主優待銘柄に投資するなら手数料が無料になるのは魅力的だ。また、株式投資・金融情報サイト「QUICK」が無料で見られるほか、チャート分析ツール「チャートフォリオ」も無料で、桐谷さんも「とても便利でよく使う」とのこと。ただし、深夜は利用できる機能が少ないので、夜型の生活の人は要注意。
【関連記事】【松井証券のおすすめポイントはココだ!】松井証券の無料サービスと個性派投資情報を使いこなそう!

 今回、リストアップした株主優待がある「5万円株」は約160銘柄。その中から、株主優待が魅力的かどうか、株価が割安かどうかという基準で選出した。

「割安かどうかの判断で最も頼りにしているのはダイヤモンド・ザイの3月発売号、6月発売号、9月発売号、12月発売号に掲載される『理論株価』です。あとは、独自に銘柄の割安度を表示している証券会社がいくつかあるので、それらも参考に見ています」(桐谷さん)
(※関連記事はこちら!⇒「理論株価」で全上場企業3615銘柄の割安度を分析!ヤフー、兼松、王子HDなど、直近の3カ月で割安度が大幅にアップした10銘柄をピックアップして紹介!)

 そして、今回の株主優待がある「5万円優待株」への投資は株の初心者にぴったりだと桐谷さんは力説する。

株主優待株への投資は、できるだけ多くの銘柄を、長く持つのが基本。多くの銘柄を持つのはリスクを分散するため。予算が少ない初心者でも、5万円株なら複数の銘柄が買えるのでオススメなんです」

まずは食品&特産品の優待株をぜひ
利回り4%超の5万円優待株を選定

 株主優待の中でも特に人気があるのが「食品」。配当利回りと株主優待利回りが高い銘柄を選ぶのが大前提だが、「食品」カテゴリーならではの銘柄選びのポイントがあると桐谷さんは言う。

「自社や子会社の製品を株主優待品にしている企業は優待利回りが高め。それに何より、もし業績が悪くなったときでも、株主優待を頑張って維持してくれる傾向があるので投資しても安心度が高いです」(桐谷さん)

 ここからは、桐谷さんがおすすめの5万円台以下で買える株主優待銘柄を具体的に紹介していこう。
(※画像内の株価、配当&優待利回りなどは10月4日時点。(理)は9月2日時点の理論株価)

 今回、桐谷さんがおすすめしてくれた銘柄で、自社や子会社の製品が株主優待品になっているのは4社中3社。なかでも、桐谷さんイチオシなのがロングライフHD(4355)。子会社のロングライフダイニングの製品であるレトルトカレーが4個もらえる。化学調味料&保存料が無添加なので、子どもからお年寄りまで安心して楽しめるカレーというのがコンセプトだ。

 また、日本フイルコン(5942)は製紙関連資材の企業だが、意外にも子会社にワインの輸入代理店があり、100株(投資金額5万400円)保有で1000円相当のワインがもらえる。

 フジ日本精糖(2114)の優待品は、もちろん砂糖類だ。

 はせがわ(8230)は、九州の地場産品が株主優待品としてもらえ、最近は「ピエトロ」のドレッシングなどのセットが続いている。仮にこれが続くなら、本家ピエトロ(2818)で優待をもらうよりも利回りがいいのでお得感は高い。

 株の初心者や株主優待に興味を持った個人投資家は、まずは5万円程度の株主優待銘柄に投資することから株を始めてみてはいかがだろうか。