塾講師のアルバイトをしていた頃、職場に1本のピン留めが落ちていて、それを拾った当時中学生の男子生徒が「なんだこれ?」と言ったことが衝撃でした。
彼は男子二人兄弟だったので、ピン留めに馴染みがなかったのでしょうが、そうか、性別が違うだけで、あの「ピン留め」を知らないという違いがあるのか……と発見したのでした。
コネタ編集者さん(男性)も小学生の頃、教室に落ちているピン留めを見て「なんだこれ?」と思ったそうです。
このピン留め、男性の皆さんはいつ役割を知るのでしょう?
今回、20代から50代の男性に、ピン留めの役割を知ったのはいつかを聞いてみました。

圧倒的に〇〇の影響!





今回お聞きしたのは、「アメリカピン(アメピン)」と呼ばれるこのピン留めです。

――これの役割を知ったのはいつですか?

「役割を知ったきっかけは、はっきりとは覚えていない。姉が使っているのを小さい頃に見て知ったと思う」(30代 男 /姉一人)

「いつ使い道を知ったかはわからないけど、物心ついた頃には、母親の持ち物として知っていた気がする」(20代/ひとりっこ)

「特別意識したことがないけれど、なんだこれって思ったことがない。髪の長い姉がいたから、姉が使っているのを見て無意識に知っていたのだと思う」(30代/姉一人、妹一人)

「使い道を知ったのは、記憶は曖昧だけど小4くらい。クラスの女子を見て知ったのだと思う。多分聞いたというより、見て『あぁなるほど』という感じだった」(30代/妹一人)

「物心ついたときから知っていた。たぶん周りの女子が使っていたから」(30代/兄一人、弟一人)

「小学校1年。母が姉に毎朝前髪が邪魔にならないようだと思うが、ヘアピンで止めていた」(40代/姉一人、妹一人)

「幼稚園時。母親が使っていたから」(50代/弟一人)

「小学生の頃だったと思う。たぶん、母親が使っていた」(30代/兄一人)

きっかけは「異性のご家族が使っているのを見て」というものが圧倒的多数。知った時期としては、わりかし幼少期ですね。前述の塾の生徒は当時中学2年生だったので、筆者の個人的予想よりは早めでした。

女子以上に「ピン留め力」ありの男性も


「小さいときは、なんか便利なクリップだと思っていた」(20代/ひとりっこ)



「髪」から「紙」へ、たしかにクリップとして代用できなくもないですから、そう思っても不思議でない。しかし中にはこんな男性も。



「父が、ヘアピンの先が丸まったものと、スクエアのものとの使い方の違いも知っていた」(50代/姉4人)

美容師さんでないのに、そこの知識まであるとは、「ピン留め力」高いです!

今や男子もピン留め使用


「自分でも使ってみたけど髪に絡まって痛かった」(30代/兄一人)

このご意見の場合は好奇心だと思いますが、最近は男性もピン留めを使いますよね。個人的には小池徹平さんのイメージが強いです。

「自分で使っていたけれど、ピン留めの開き方を知らなくて閉じたまま頭に差し込んでいた」(30代/兄一人、弟一人)

「大学時代に使っていた。運動系の部活で、他の人(男性)が、前髪が目に入らないようにヘアピンで留めているのを見て、自分も真似して使っていた」(30代/姉一人)



ピン留めをつけている男性に対し、誠に勝手ながら「チャラい」というイメージを抱いていましたが、もしかしておしゃれやファッションというよりも、純粋に髪を留めるために使っている男性も多くいるのかもしれません。

そしてこんな、決していただけない使用法も。

「(用途を知っていながら)くしゃみを気持ちよくしたいから、こより代わりに使っていた」(30代/兄一人、弟一人)

「(用途を知っていながら)耳かき代わりに使っていた」(30代/姉一人、妹一人)

「小学生の頃、掃除の時間にホウキを掃いていたら、ピン留めがちょこちょこ落ちていて、なにかに使えそうな気がしていくつかポケットに忍ばせていた記憶がある。用途が分からないから、ピンの折り曲げてある部分に千切ったティッシュを巻いて耳掃除をした。かなり痛かった。」(30代/妹一人)

人に注意など滅多にしない筆者でも、さすがにこよりの話を聞いたときは「何やってんの!」と言ってしまいました。ちなみにそのピン留めは使い捨てとして使用していたそうです。いずれも危険なので絶対にいけない行為ですが、耳かきはかゆいところにヒットしそう……

縁の下の力持ち&スター的ピン留め





今回のアメリカピン、編集さんが「表立って見えるものではないので、男性はあまり馴染みがないのかも」と言っていました。たしかに、黒くて隠す役割のピン留めは気づきにくいですよね。
しかし、ピン留めをあえて目立たせる、このようなヘアアレンジもあるようです。
意中の女性が「あえて」のピン留め活用術を使っていたら、男性の皆さま、すかさず褒めてみてはいかがでしょうか。

(武井怜)