全国展開している天然とんこつラーメン専門店「一蘭」といえば、クリーミーなとんこつスープに浮かぶ赤い「秘伝のたれ」がピリッと痺れる辛さでおいしい。この秘伝のたれにはこだわりがたくさん詰まっているそう。そのこだわりを一蘭の広報担当者に伺いました。

唐辛子のたれをとんこつラーメンに浮かべるのは「一蘭が元祖」



一蘭の創業当時(1960年)、とんこつラーメンに使う調味料としては洋ごしょうが一般的だったそう。「唐辛子の赤いたれをラーメンの中央に浮かべ提供するといった手法は一蘭が元祖なんですよ」と担当者は説明します。
「『天然とんこつスープ』と『一蘭謹製生麺』との相性を考え、ラーメン1杯のおいしさを追及したところ、唐辛子が合うと考え秘伝のたれの研究を進めました」
「秘伝のたれ」という名称で提供を始めたのは1993年からだそうです。確かにとんこつラーメンに唐辛子って合いますよね! ピリッとした辛味がなんともいえないアクセントになるというか。

実はこの赤い秘伝のたれは、一蘭の中でも4人のスタッフしかレシピを知らないのだそう。なぜ4人のみ知っているのでしょうか。
「1人だけではもし万が一その人物に何かあった場合、出汁や秘伝のたれの味が途絶えてしまうため4人がレシピを知っているようにしています。また、秘伝のたれは今でも日々研究し、味を進化させています。人数が多すぎると味のブレが生じてしまうため、それを防ぐために4人だけにとどめています」(広報担当者)

レシピを知っている4人はどのような方々なのか聞くと、「代表も含まれますが、あとは秘密にさせてください」とのこと。むむ、さすが秘伝のたれ。レシピを知る人についても極秘ということですね。こだわりを持つ一蘭ならではですね。

「実はこの4人は万が一に備えて、移動は共にしないよう細心の注意を払っています。スケジュールを共有しており、出張などは時期や行先をずらしています。同じ飛行機に乗らないなど、最新の注意を払っています」

「秘伝のたれ」はすべて福岡の工場で製造


秘伝のたれのレシピが失われないように日々工夫がされているのですね。気になるのは、国内だけでなく海外にも店舗があるなかで、どうやって味を統一しているのかということ。
「『秘伝のたれ』に関しては日本全国また海外の店舗に至るまで、すべて福岡にある一蘭の森工場で製造されています。香港の店舗はもちろん、ニューヨークへも日本から運んでいます」

一つの工場で生産を続けることが味の品質を保つ秘訣ということですね。とんこつラーメンの本場福岡から日本各地、果てはニューヨークまで変わらぬ美味しさを届けてくれる。一蘭のラーメンが食べたくなりました!

ちなみに一蘭では自分の好みの味や麺の固さを記入して注文できるオーダーシートを導入しています。秘伝のたれの好みの量をいろいろと試しながら試行錯誤できるのが一蘭の魅力です。ぜひあなただけのお気に入りのオーダーを探してみてくださいね。
(ポンコつっこ)