2016年9月27日、次のような写真付きのツイートが投稿され、話題となっている。

荷物が入るとますます餃子っぽく


餃子メッセンジャーバッグ(画像提供:宇都宮餃子会)

写真は白いメッセンジャーバッグ。バッグの形態や細部、使用例などがさまざまな角度から紹介されている。「何より素晴らしいのは物を入れるほどにフォルムが餃子のそれになっていく所」といったコメントも添えられている。

確かに、その形やひだなど、よく見ればまさに餃子そのもの!

投稿者は、『アースロコロッサス』『ナイチンゲールの市街戦』などの作品で知られる、漫画家の東裏友希さんだ。「三度見くらいして『あれってひょっとして餃子‥?』て気付く位のさりげなさが◎」とコメントしている。「考案製作した方にありがとうと伝えたい」ともつぶやいている。

このツイートには、1万2000を超えるリツイートがあり、今も拡散中である。

ところで、この「メッセンジャーバッグ」を考案製作した人って誰だろう?

自転車と餃子の意外な接点?

冒頭のツイートで、投稿者の東裏さんが「宇都宮駅で一目惚れして買った」とつぶやいているとおり、この「メッセンジャーバッグ」を考案製作した人は、宇都宮の人だった。宇都宮餃子会の事務局長、鈴木章弘さん。Jタウンネット編集部は早速宇都宮に電話して、鈴木さんに話を聞いてみた。

「3年以上も前になりますが、餃子ポーチという商品を販売したのがきっかけです。小銭入れなどに使える小物入れなのですが、大変好評でした」と鈴木さん。

「そこでキャンバス地を使ったもので、何かできないか?と考えました。宇都宮は毎年10月に『ジャパンカップサイクルロードレース』が開催される、自転車スポーツが盛んな街です。自転車に乗るときに使える餃子メッセンジャーバッグはどうか?ということになったのです」。

「しかし餃子を強調し過ぎて、焼き色を付けたりするのは止めよう。普段使いできる、さりげないデザインで、よく見ると餃子をモチーフにしていると分かるものにしようと狙いました。まさに東裏さんがツイートの中で感想を述べられたとおりです」と鈴木さん。

餃子メッセンジャーバッグは、通常、宇都宮市内の各店で販売されている。また10月21日から23日、JR大阪駅前・西梅田スクエアで開催される「宇都宮餃子祭りin OSAKA」でも販売されるという。


「宇都宮餃子祭りin OSAKA」ポスター(宇都宮餃子会ウェブサイトより)