松山ケンイチが8年ぶり「デスノート」L役

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俳優の松山ケンイチ(31歳)が、映画「DEATH NOTE」で“怪演”を披露した世界的名探偵・L役に再び挑むことがわかった。

LはICPOの要請を受けて、日本の警視庁にキラ事件を解決するために送り込まれた人物で、世界中の迷宮入りしていた数々の難事件を解決してきた天才的な推理力を持った名探偵。

真っ白な肌に隈取ったかのようにギョロットした目、ボサボサの黒髪に痩身猫背で裸足にジーンズ、そして白い長袖のシャツしか着ないという外見。さらにどんな椅子にも膝を抱える独特の姿勢で座り、常に甘いモノを食べ糖分を異常摂取しているまさに異形の存在だ。本名・経歴ほか全てが謎に包まれ、日本の警察はもちろん、ICPOや各国の諜報機関も制御できない特別にして唯一の男――。

松山はその異形の存在を見事に現実の存在として表現してみせ、その“Lっぷり”で憑依型俳優と強く世間に印象づけた。第30回日本アカデミー賞(2007年)では、「DEATH NOTE」で優秀助演男優賞を受賞。Lは“デスノファン”のみならず、松山自身も思い入れの深いキャラクターになった。

今回、正統な続編となる完全新作映画「デスノート Light up the NEW world」で、松山は再びLを演じるが、これはLを主人公としたスピンオフ作「L change the WorLd」(2008年)以来8年ぶり。

前作と「L change the WorLd」の佐藤貴博プロデューサーは「10年ぶりのデスノートに何とかして松Lにも参加して欲しかった。松ケンには『L change the WorLd』のラスト直前の気持ちで演じてくれと伝えました。さらに、Lの芝居の裏側に、役者の後輩である池松壮亮への松山ケンイチとしての気持ちも込めてくれと難題もぶつけときました。しっかり込められていたと思います(笑)。ファンサービスの気持ちで松山に出演をお願いしたのですが、さすがそれ以上のものを出してくれました!」と語っている。

また、松山は「また久しぶりにLを演じる事が出来てとても嬉しく思っています。なれたのは3分だけでしたが。でもそれ以上なれない位自分にとって心身ともに遠い存在になっていました。このように自分の中のLを探す旅みたいな事が出来たのもこの作品のおかげだと思って感謝しています」とコメントした。

「デスノート Light up the NEW world」の舞台は夜神月/キラ(藤原竜也)とLの「名前を書かれた人間は死ぬ」という死神のノート“デスノート”を巡る壮絶な戦いから10年の時を経た世界。池松壮亮が演じる竜崎は、Lが生前残した遺伝子から生まれた正統後継者にして世界的名探偵。“竜崎”はLが偽名として使っていた名前でもある。

前作でLは、難敵である月を食い止めるための最期の手段としてデスノートを使用した。今まで語られなかった、Lがデスノートを使用したことへの思いが、松山演じるLの言葉として後継者である竜崎に語られる。それを受けて、竜崎はLを超えることを誓う。Lが竜崎に遺した言葉とは何なのか、そして竜崎はLを超えることが出来るのか……。

松山が新たに演じたLの言葉にも注目だが、それだけではない「Lの登場」もあるという。いったいどのような形なのか。映画「デスノート Light up the NEW world」は10月29日(土)より全国ロードショー。