■新型フリードは、広大な底抜けラゲッジをもつ「フリード+」をプラス

新型フリードのフルモデルチェンジは実に8年振り。

一足先にモデルチェンジして大ヒットをかっ飛ばしているトヨタ・シエンタを追撃すべく、3列シートのフリードと2列シートのフリード+の2種類のボディで登場しました。

2つのボディといっても外側のスタイルはほぼ共通で、フィットファミリーに準じたユニセックス風デザインを採用。その分実利本位で内側のラゲッジ構造を大幅に変更し、それぞれ全く異なる機能や使い勝手を実現しています。

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3列シートの新型フリードは、従来どおり多人数ミニバンながらコンパクトなサイズを継承。2列目がキャプテンシートの6人乗りと、ベンチシートの7人乗りを設定しています。

注目は、スパイク後継車である2列シート5人乗りの新型フリード+。

人が座ったままの車イスを乗せられる程、床底をごっそりとくり抜いた「超低床ラゲッジ空間」を出現させました。

この広大さは本当に見事で、シートやユーティリティボードのアレンジによって、装備がかさばるアウトドアから車中泊まで様々なカーライフシーンが目に浮かんでくるようです。

■パワーユニットは、ハイブリッドにも4WDを設定

新型フリード/フリード+ともにパワーユニットは、直4・1.5Lガソリンエンジン+CVTと直4・1.5L+モーター内蔵7速DCTのハイブリッド仕様の2種類。

更にエンジン仕様だけでなく、ハイブリッド仕様にも4WD(フリードは6人乗りのみ)を設定。燃費はエンジン仕様が17.6〜19km/l、ハイブリッド仕様が25.2〜27.2km/lと優秀です。

このように新型フリードは、先行するシエンタを追撃するべく、従来の多人数仕様に磨きをかけるとともに、新型フリード+で今までにない超低床ラゲッジを提案。

更にコンパクトミニバンでは初となるハイブリッド4WDを設定し、充実したラインナップで攻勢をかけてきたのです。

■ホンダセンシングが付いた上級グレードがお買い得

新型フリード/フリード+の価格帯は、190万〜約273万円。

フリードとフリード+の価格差は、6人乗りフリードより5人乗りフリード+の方が2万円高く、7人乗りフリードが更に数千円高くなっています。またハイブリッドは約38万円高、4WDは約23万円高の価格設定になっています。

新型フリード/フルード+では、家族構成やカーライフ、予算等に応じて、本当に幅広い選択肢が用意されています。

お買い得なのは上級グレードに運転支援機能が付いた「G Honda SENSING」で、価格以上の機能と装備が魅力。ただ同じグレードでも、フリードとフリード+、またガソリンとハイブリッド仕様で装備が微妙に異なりますから、ご注意ください。

■第541弾 新型フルード/フルード+のすべて (電子版はこちら

(星崎 俊浩)

新型フリードが「プラス」した、広大な超低床ラゲッジ空間とは!?(http://clicccar.com/2016/10/05/404209/)