ついに、3Dプリンターで「コンクリート製の大型建築物」を造れるように

3Dプリンターで「コンクリート製の大型建築物」を作り上げる技術が確立された。
スイスの企業が発表
スイスのセメント大手「ラファージュホルシム」は20日、3Dコンクリートプリンターによる新技術を公表。
#PressRelease: LafargeHolcim innovates with 3D concrete printing: https://t.co/c1eBAYwhmx #3dprinting pic.twitter.com/kMHS0hs3e8
- LafargeHolcim (@LafargeHolcim) 2016年9月20日
3Dプリンターによるコンクリート製の大型建築の技術を確立したという。
「柱」や「パビリオン」を建築
屋根を支えるコンクリート製の柱や。

「LafargeHolcim」Media relations
パビリオンの内装などを作成。

「LafargeHolcim」Media relations
より高精度で、従来の伝統的な技法に比べて建設時間を短縮できるなどのメリットがあるという。
「服」や「義足」など多岐にわたる
3Dプリンター技術は近年、さまざまな分野で急速に発展している。
今月15日にはバンダースナッチが3Dプリンターが糸を編み上げて空間上に服が現れるという3Dプリントニットを作成したと発表。
他にも、「部品」や「楽器」、患者の断端部を3Dスキャンしてデータを作成し3Dプリンターで出力した「義足」なども。

「JICA」PRESS RELEASE
また、3Dプリンターで「人工骨」や「臓器」をつくることも可能だとみられている。
経済波及効果は約21.8兆円に
経済産業省は3Dプリンターの経済波及効果は、2020年に全世界で約21.8兆円になると試算。

「経済産業省」資料
日本は欧米に比べて立ち遅れているため、国際競争力を強化するために「技術開発」や「環境整備」「人材・組織の育成」など戦略的な取り組みが必要だという。