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 強姦致傷容疑で逮捕された高畑裕太(23)が、9月9日に被害者側と示談が成立して不起訴処分となった。現在は釈放されて医療施設に入院中。そんな中、ネット上で「高畑裕太は相手側にハメられた」という論調の怪文書が出回っている。

■ネット上に出回る怪文書

 すでに所属事務所と契約を解消し、“女優・高畑淳子(61)の息子”という肩書きだけが残った裕太。裕太が釈放された後、裕太が「ハメられた」と説明するLINEの長文メッセージ画像が出回っている。出所は不明だ。

 LINEのアカウントの主は、父(画像の名前は黒塗りされ、その上から「父」と手書き)と社長と社長の知り合いが話していたという会話の内容を紹介。裕太と被害者女性(韓国人の彼氏がいる)は以前から体の関係があり、今回の一件は強姦ではなかったという。ホテルで裕太が「歯ブラシを持ってきて」と言ったのは、二人が室内で会うための口実であり、ホテルのスタッフの間では公然の秘密だったという。

 今回事態が急変したのは、被害者女性が暴力的な彼氏に浮気がバレて、「脅されて強姦された」とウソをついて事件に発展。スタッフや関係者は「裕太は無実だと知っていた」とする中で、淳子が「一生面倒みていく」と決意して、示談金として3000万円を出して不起訴処分に至ったという。

 LINEのメッセージの中で「マスコミは知っているはずなのにどこも真実を言わないで面白おかしく報道してると怒っていたらしい。だから真実を広めてって今連絡きた」とあったため、このLINE画像をネット上へ故意に流出させたというのだ。

■芸能界復帰に近づいた?

 この怪文書を読んだネット民の反応は様々。「このタイミングで出て来るのがおかしい」「本当なら示談する必要ないよね。訴えればいいだけ」と勘ぐり、裕太サイドの撹乱ではないかという説が出ている一方、「高畑無実じゃん」と素直に受け止める人、被害者女性の浮気隠し、ハニートラップだったと主張する説もあり、報道当初より風向きが少し変わりつつある。

 情報は目下錯綜中。裕太の担当弁護士は「高畑裕太さんの方では合意があるものと思っていた可能性が高い」「呼びつけていきなり引きずり込んだ、などという事実はなかった考えている」と主張して各所で波紋を呼んだ。また、怪文書は「示談金3000万円」という数字を出しているが、一部メディアは示談金300万円に加えて慰謝料8000万円、と報じている。

「真相は本人たちのみぞ知る状況で、事態のドロ沼化を回避して、お金で一旦全てをリセットしたい高畑淳子の気持ちも分からなくはない。ただし事実や信用できる証言が乏しく、うやむやな情報だけが流れる現状で息子をすぐ芸能界に復帰させれば、まさに芸能界の腐敗の極み。復帰させるなら然るべき謹慎期間を送るか、『無実である』と証明できる根拠を積み重ねないと、世間は納得しないのでは」(報道関係者) 

 また、16日発売の写真週刊誌『FRIDAY』では、示談交渉に暴力団関係者の関与があったと報道するなど、さらなる混迷を見せている。同誌によると、被害者女性Aさんの”知人男性”とされてきたX氏は地元では「広域指定暴力団組員」として知られた存在で、金融機関のデータベースでは暴力団関係者として認定されていると報じている。

 釈放された際に裕太が行なった謝罪の奇妙な態度は何を意味するのか。そして豪華ホテル並みと言われる医療施設に入院中の今、何を思っているのか? 真相が明らかになる日は来るのだろうか。

文・安藤美琴(あんどう・みこと)※1974年東京都出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ガールズジャーナル』(セブン&アイ出版)、『パチンコ攻略の帝王』などに寄稿。現在は女性向け読み物系の記者・編集者として活躍中。