パリから遠のく観光客の足・・・パリ好きな日本人も消えた! =台湾メディア
戦後の高度成長期、海外旅行が憧れの1つだった。その代名詞的な存在がハワイだ。時代が下ってハワイ旅行が夢でなくなると、今度はヨーロッパが夢の地になり、フランス・パリに多くの人が憧れを抱いた。今なおパリを訪れる日本人観光客は多く、日本人のパリ好きはしばしば中国メディアでも紹介されている。しかし、その傾向に変化が生じつつあるようだ。
台湾メディア・中央社は24日、「パリ地区の観光冷え込む 日本人の足が遠のく」とする記事を掲載した。記事は、パリ地区観光委員会の調査結果で、今年第1四半期における同地区のホテル宿泊客がのべ1490万人と前年同期比で6.4%減少し、特に外国籍者の宿泊が9.9%と大きく減少したことが明らかになったと紹介した。
その中でも日本人宿泊客の減少が著しく、同46.2%とほぼ半減したと説明。ロシア人はこれに次ぐ35%、イタリア人は27.7%減となり、近年フランス観光の主力層となりつつある中国人も19.6%と2割近くの減少となったことを伝えた。また、ヴェルサイユ宮殿や凱旋門を訪れる観光客数もそれぞれ減少し、ホテル・レストラン・カフェ・旅行会社などの関連業者にも損失が出ているとしている。
記事は、観光客が大きく減少した背景として同委員会が、パリやブリュッセルで起きたテロのほか、今年上半期にフランス各地で発生した労働法改革反対デモや、大雨によるセーヌ川の氾濫を挙げたことを併せて紹介した。
記事によると、パリ地区における観光客の大幅減は2010年以降で初めてとのこと。短期的に観光客が戻ってくるのか、それとも減少傾向が長期化するのか。「花の都」の観光業界関係者は頭を抱えているようだ。大規模なテロの発生によって、「パリは安全は場所ではない」という認識が強まった影響は否めない。憧れを抱いて渡航するも、現地の実態を目の当たりにして幻滅し、心身に失調を来すという「パリ症候群」。そんな言葉ができるほど日本人が憧れてきたパリだが、そのイメージは変わってしまったようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
台湾メディア・中央社は24日、「パリ地区の観光冷え込む 日本人の足が遠のく」とする記事を掲載した。記事は、パリ地区観光委員会の調査結果で、今年第1四半期における同地区のホテル宿泊客がのべ1490万人と前年同期比で6.4%減少し、特に外国籍者の宿泊が9.9%と大きく減少したことが明らかになったと紹介した。
記事は、観光客が大きく減少した背景として同委員会が、パリやブリュッセルで起きたテロのほか、今年上半期にフランス各地で発生した労働法改革反対デモや、大雨によるセーヌ川の氾濫を挙げたことを併せて紹介した。
記事によると、パリ地区における観光客の大幅減は2010年以降で初めてとのこと。短期的に観光客が戻ってくるのか、それとも減少傾向が長期化するのか。「花の都」の観光業界関係者は頭を抱えているようだ。大規模なテロの発生によって、「パリは安全は場所ではない」という認識が強まった影響は否めない。憧れを抱いて渡航するも、現地の実態を目の当たりにして幻滅し、心身に失調を来すという「パリ症候群」。そんな言葉ができるほど日本人が憧れてきたパリだが、そのイメージは変わってしまったようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)