売名行為が話題になった十勝花子さん、芸能界を干された地獄の過去

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昨日、女優でタレントの十勝花子さんが21日に大腸がんで死去していたことが明らかになりました。
ところで、この十勝花子さんといえば、ミッチー・サッチー騒動でかなりの注目を浴びたことでも知られています。

十勝花子、イジワルな先輩役で全国区に


十勝さんは1966年に作詞家・星野哲郎氏の目に留まり、歌手としてデビューしたことで芸能界生活をスタート。1971年から放送されたTBS系ドラマ「なんたって18歳!」では、岡崎友紀演じる主人公をいじめる先輩を好演して全国区に。
その後も多くのドラマで個性的な役を演じました。

ミッチー・サッチー騒動に参戦した十勝花子


しかし、十勝さんは1999年に勃発したミッチー・サッチー騒動で株を大きく下げてしまいます。
ミッチー・サッチー騒動はミッチーこと浅香光代が、サッチーこと野村沙知代の態度が悪いとラジオ番組で批判したことで始まった争いでした。ここまではよくある当事者間同士のいざこざ。
しかし、この騒動が週刊誌やワイドショーで取り上げられると、なぜかメディアのサッチー批判に乗じる形で多くの有名人たちがサッチーへの非難の声を上げました。そして十勝さんもその一人でした。

芸能界を干された十勝花子


サッチーへのバッシングが過熱するに連れ、サッチー自身の学歴詐称問題や脱税問題が取り沙汰されるようになりました。
十勝さんは、サッチーの学歴詐称を起訴させるため、疑惑の調査を求める署名活動も行っていました。しかし結果は不起訴となり、十勝さんは東京地検前で会見。「なぜ不起訴なのか分からない。もう検察は死んだと思っている。だから喪服を着て会見します」と怒りを露わにしていました。

しかし、よくよく考えてみると、なぜ十勝さんがこれほどまでにサッチーを憎み、躍起になった理由はいま一つ分かりません。一説には、騒動に乗じて自身の売名を狙ったのではとも噂されました。
そのせいか、このミッチー・サッチー騒動以降、「売名女優」と呼ばれて仕事が来なくなり、50代半ばで収入ゼロになる憂目に遭いました。芸能生活で得た貯金は数年で底をついたそうです。

ひとつの騒動をきっかけに生活が一変してしまう。改めて芸能界の怖さを感じます。