影響力の強い立場となると、内に秘めておくべきものも多くなる。 (C) Getty Images

写真拡大

 PK戦の末にドイツとの決勝を制し、悲願のオリンピック初制覇を果たしたブラジル。この試合で先制のFKを決め、PK戦ではラストキッカーを務めたキャプテンのネイマールは、勝利の瞬間、涙を堪えることができなかった。

【PHOTOギャラリー】ネイマールが躍動! ブラジルが初の金メダル

 神に感謝しながら泣き崩れたネイマールは、その後、表彰式で「100% JESUS」と書かれたはちまきを頭に巻いて金メダルを受け取ったが、これがIOC(国際オリンピック委員会)に咎められることとなった。
 
“JESUS”とはもちろん、イエス・キリストのことであり、ネイマールの信仰心の篤さがここでもよく表われているが、五輪では、政治、商業、そして宗教に関する宣伝やプロパガンダは禁止されており、彼の行為がこのルールに抵触すると見なされたのだ。
 
『ESTADAO』等の現地メディアによると、IOCはブラジル当局に対し、抗議文を送ることを決めたが、ネイマールに対して何らかの処分が下されるようなことはないという。
 
 問題となったこのはちまき、登場したのは今回が初めてではない。2014-15シーズン、チャンピオンズ・リーグ決勝でユベントスを3-1で下して優勝を飾った際にも、ネイマールはこれを頭に巻いていた。
 
 当時は、これがフランスで物議を醸し、宗教の勧誘活動や押し付けであるという非難の声が少なからず挙がったものである。影響力が強い立場だけに、こうした宗教色の強いパフォーマンスは避けるべきだという意見も多かった。
 
 2008年に洗礼を受けたネイマールは、幼い頃からこのはちまきを巻いてキリストへの感謝を表わしていたということであり、本人にとっては純粋な気持ちからの行動なのだろうが……。
 
 優勝後には「代表チームのキャプテンはもうやりたくない」とコメントしたことも大きな話題になったネイマール。果たして今後、彼が腕章とはちまきを巻くことはもうないのだろうか。