アントン・イェルチン

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6月19日に映画『スター・トレック』シリーズのロシア人航海士パーヴェル・チェコフ役で知られるアントン・イェルチンが、リコール対象車による事故で急逝したニュースは、当サイトでもお伝えしてきた。そんな中、アントンの元へリコールの知らせが届いたのは、彼の死の7日後であることが明らかとなった。米Varietyが報じている。

アントンは、自宅の急勾配を後退してきた米FCA(フィアット・クライスラー・オートモービル)社の2015年型ジープ・グランドチェロキーと柵の間に挟まれ、外傷性窒息により死亡。このモデルは変速機に問題があり、今年4月にFCA社は、2014〜2015年の同モデルを80万台リコールしていた。

今月2日(火)、アントンの両親、ヴィクターさんとイリーナさんが、息子の死はFCA社に責任があるとして、同社とグランドチェロキーの変速機を製造しているZF North America社に対して、不法死亡訴訟を起こしたとのこと。そして訴訟の担当弁護士が、アントンの元にリコールの知らせが届いたのは、彼の死の7日後だったことを明かしている。もっと早くアントンが車の欠陥について知ることができていれば事故を防げたのではないかと思うと悔やまれてならない。

記者会見に姿を現したアントンの両親は、息子への想いを次のように語っている。「アントンは私たちの一人息子でした。親が子どもを埋葬するなんて、自然の法則に反しています。息子はスターになることなど気にせず、自分の人生を大切にしていました...。彼の死が、他の人の命を救ってくれるでしょう」と、涙ながらに訴えていた。

6月末までにFCA社に対して寄せられた変速機の欠陥に関するクレームは700件で、266件の事故と68件の負傷が報告されている。同社は、アントンの両親が起こした訴訟については、今のところコメントを発していない。

アントンの冥福を祈るとともに、このような悲惨な事故が二度と起こらないことを願うばかりだ。(海外ドラマNAVI)