東海大相模が終盤に厚木を突き放す

 サーティーフォー保土ヶ谷球場の5回戦、第2試合は第2シードの東海大相模と厚木の対戦。 大会3連覇を目指す横綱、東海大相模は、序盤、ヒヤリとする試合もあったが、尻上がりに調子を上げてきた。

 一方、文武両道の厚木も、第3シードの川崎北を下して5回戦へ駒を進めてきており、楽しみな対戦である。 

 関東はまだ梅雨明けしておらず、気温28.3℃、湿度57%で東の風2.1mと、選手にはこの時期としては比較的プレーしやすい気象コンディションの中、14:45に試合開始のサイレンが鳴った。

 序盤から東海大相模の強力打線が厚木に襲いかかる。

 厚木の先発、左の変則サイドハンドの池田に対し、1回表は先頭、加藤の右中間を破る3塁打とボークであっさり1点を先制。 続く2回表は先頭の6番戸崎が四球で出塁すると、7番喜友名(秋)の送りバントでランナー2塁とし、8番喜友名(克)の右中間への2塁打で2点目が入る。 この後、9番安里のセカンドゴロで2死3塁としたところで1番加藤のバントヒットで1点を追加。 さらに2番小松のライト前、3番加賀のセンター前の連続ヒットで2者が還り、早々に5−0とリードを広げる。

 対する厚木は、初回に2つの四球と相手のバント処理のミスでつかんだ満塁のチャンスを逸するも、3回裏に反撃を開始。

 先頭の2番清水が東海大相模の先発、安里から1、2塁間を破るヒットで出塁すると、3番和久田はライトへの大ファウルの後、セカンドゴロに倒れるも、4番岡部が右中間へのタイムリー2塁打を放ち、まず1点を返す。

 続く5番平田もライトに鋭い当たりを飛ばすが、ライト岡部が捕球し、飛び出していたランナーもアウトとなって併殺。 しかし4回裏、7番井上の右中間へのヒットとボークで1死2塁となったところで、9番濱田のライト前タイムリーヒットで2点目。

 さらに続く5回裏、この回から登板のエース左腕、山田(啓)から先頭の2番清水が四球を選ぶと、3番和久田の右中間を破る2塁打で3点目。 さらに4番岡部の送りバントで1死3塁とし、追加点のチャンスを迎えたが、ここは東海大相模のエース山田(啓)が5番、6番を外のチェンジアップで連続三振に仕留め、これ以上の失点は防いだ。

 一方の厚木のエース池田は、序盤こそ5点を失ったものの、その後はランナーを出しながらも緩い球を駆使して東海大相模打線の打ち気を逸らし、3回から5回までを無得点に抑えて復調。

 続く6回も2つの四球でピンチを迎えるも、ここでマウンドを引き継いだ2番手投手の飯野が1番加藤をサードフライの併殺に仕留め、6回を終了し、5−3と東海大相模の2点リードで試合は終盤に入る。

 7回表、東海大相模は先頭の2番小松がショートへの内野安打で出塁すると、3番加賀がバントで送り1死2塁となったところで、4番赤尾の3遊間を破るヒットで6点目が入る。

 しかし、その後、厚木は東海大相模の3塁への盗塁を阻止し、続く5番黒澤にライト線への2塁打を許すも後続を討ち取り、この回を1失点に抑える。

 だが、8回表、先頭の7番喜友名(秋)のセンター前ヒットと、続く代打、今江の右中間を破る2塁打で7点目が入ると、1死後、1番加藤のレフト前ヒットでランナー1、3塁。 盗塁成功で2、3塁となったところで、2番小松がレフトオーバーの2塁打を放ち2点追加。 9−3と、東海大相模が徐々に得点差を広げると、最後は3番加賀が飯野の外の球を引っ張り、打球はレフトスタンドに飛び込む2ランホームラン。

 ついに11−3と厚木を突き放した。 

 8回裏、東海大相模はエースの山田(啓)が厚木打線を3者連続三振に仕留めてコールドゲームが成立。 厚木を8回コールド、11−3で下して準々決勝進出を決めた。

 厚木は序盤の大量失点があったものの、その後は持ち直し、打線も3回から小刻みに点を重ね、中盤までは5−3と、東海大相模に食い下がる健闘を見せた。

 一方、東海大相模打線の序盤、終盤の爆発力は、やはりさすがと言えるだろう。

 勝った東海大相模は、27日に第1シードの慶應義塾と対戦する。

(文=松田 祥二郎)

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