トルコで復活のマリオ・ゴメス、情勢不安を理由にベシクタシュ退団を表明

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▽ドイツ代表FWマリオ・ゴメス(31)が20日、自身のフェイスブック上で今夏のベシクタシュ退団を表明した。

▽2013年夏に加入したフィオレンティーナで度重なる故障に苦しんでいたゴメスだったが、2015年夏にレンタル移籍したベシクタシュで見事に復活。同シーズンのリーグ戦で26ゴール(33試合出場)を挙げて得点王に輝き、チームの7シーズンぶりとなる優勝に貢献した。

▽しかし、その復活劇を受けて、先のユーロ2016に臨むドイツ代表にも返り咲いたゴメスは、警官や一般市民を多数巻き込んだ軍部の一部勢力によるクーデター未遂といった情勢不安を理由に、トルコを去ることを明かした。

「難しい決断だった。素晴らしいファンや、独特な雰囲気に包まれるスタジアムでプレーできなくなるのはとてもヘビーだ。(ベシクタシュ退団の)理由は不安定な政治情勢によるものだ! スポーツに全く関係のない理由が、僕をこのような決断に至らせた」

「この数日間で起こったことはとても恐ろしいものだった。どうか、僕の気持ちを理解してほしい! クラブ、ファン、僕の家族、そして、素晴らしい時間には多大な感謝しかないよ! 素晴らしい1年だった」

「政治問題が早く解決されて平和が戻ってくることを祈る。同時に、再びベシクタシュでプレーできる日が来ることを願う! このクラブと国は今後、僕の心にある。みんなとまた再会できることを祈っているよ」