若者の暴力性を描いた異色青春群像劇 (C)2016「ディストラクション・ベイビーズ」製作委員会

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 柳楽優弥が主演した真利子哲也監督作「ディストラクション・ベイビーズ」(公開中)が、第69回ロカルノ映画祭の新進監督コンペティション部門に正式招待されることがわかった。真利子監督にとって、同映画祭は中編作品「NINIFUNI」(2011)以来2度目の出品となる。

 「イエローキッド」などで世界的注目を集めた真利子監督の商業デビュー作。柳楽のほか菅田将暉、小松菜奈、村上虹郎、池松壮亮ら若手実力派が結集し、愛媛県松山市でケンカに明け暮れる芦原泰良(柳楽)が狂気に目覚めていくさまを描いた。

 スイス・ロカルノで開催される同映画祭は、世界中から観客約16万人、ジャーナリスト・映画関係者約4000人が集う。真利子監督は「ロカルノ国際映画祭に選出されたことは自分にとって大きな出来事で、改めてこの映画を作ってよかった」と明かし、「海外でどのように見られるのか、今からとても楽しみです」と期待を込めた。

 同映画祭プログラムディレクターのマーク・ペランソン氏は、「『ディストラクション・ベイビーズ』という衝撃作を、そして再び真利子哲也監督をロカルノ国際映画祭へ迎えられることに、我々は非常に興奮している」とコメントを寄せる。そして「主演の柳楽優弥さんの素晴らしい演技を筆頭に、本作は確固たる姿勢で日本社会の問題に真正面から向き合った唯一無二の映画だ」と評し、「日本でもっとも重要な映画作家のひとりとしての地位を確立させるその演出に、我々は大変感銘を受けた」と激賞している。

 第69回ロカルノ映画祭は、8月3〜13日(現地時間)に開催。