投稿写真:「娘の日郁3歳です」(未央・44歳)

vol.213【1日1成長お母さん】感性豊かな子にしたければ、形容詞で感情の表現を教えよう

無限の表現力を期待するなら、お母さんは「質問力」を高めよう



お花屋さんでのこと。お母さんと3歳くらいの女の子の親子が贈答用の花束を包んでもらっている間の会話でした。お母さんは娘さんに「お花を見たら可愛い!きれい!と言うのよ」と教えていました。するとその子は「どうして?」「可愛くないもん」と冗談交じりで受け答えしていました。子どもって本当に正直です。でもお母さんは、お花を奏でる気持ちや表現を教えたかったのでしょうね。

物静かで繊細な子には、本物の芸術にふれさせよう



もしお花を見て優しい言葉や表現、花や生き物を大切にする気持ちを子どもに期待するのであれば、教え伝えるよりも体験することが最善の方法です。日常的にお花がある生活空間にする、親子で一緒に種から育ててみる、食べ物に旬があるように草木にも季節感があることを体感しましょう。感覚は多くの経験から自然に育まれていくものです。

感性豊かな子にしたければ、形容詞で感情の表現を教えよう



可愛い、愛しい、はかない、健気、凛としているなどの感覚は“感じること”であり“教わること”ではありません。表現力の乏しい子どもへは「素敵ね、いい香りね、癒されるわ」などお母さんが感じたことを話すことで子どもは表現の方法を知ります。素敵な言葉の数々を日常的に聞いていると、子どもの表現力も広がり増していくでしょう。

子どもの感情表現に「おうむ返し」でリピート。心のおだやかな子になります



お母さんが「きれいだわ」「いい香り」と感じたバラの花を見て、子どもが「トゲトゲしてる」と言ったら、「トゲトゲしているね」とリピートしましょう。子どもには子どもなりの感じ方があるのです。「トゲが怖い、さわりたくない、きれいじゃない」と答えるかもしれません。子どもの言葉は一旦遮ると本当の感情を飲み込んでしまいますが、いったん受け入れると水のようにすべての感情を吐き出すものです。子どもの純粋な感覚を受け入れ楽しんでみましょう。

今日の1日1成長



ママの表現力1成長、子どもの感覚も1成長。

森みきこ(文)竹内エリカ(編集)日本キッズコーチング協会理事長竹内エリカ(監修)http://jakc.or.jp/