リオデジャネイロ五輪の開幕まで1ヶ月をきった。日本のお家芸でも柔道において、金メダル獲得の期待がかかる選手の一人が、60キロ級・高藤直寿だ。2013年の世界柔道選手権大会を20歳で制した“天才”には、元柔道男子日本代表監督・篠原信一氏も「金メダル確実」と太鼓判を押す。

そんな高藤&篠原氏が11日深夜放送、フジテレビ「スポーツジャングル」にゲスト出演。のっけから篠原氏が「こいつはすごい」、「間違いなく金確実です」と絶賛するや、その特徴についても「日本の柔道はしっかり組んで柔道するのが伝統的。吉田(秀彦)先輩もしっかり組んで内股を決めるような技の持ち主のもと、指導されていますし、プラスアルファ、両方できる。組んでもできる、離れてもできる。ある意味天才に近い」と誉めちぎった。

すると、番組MC・浜田雅功は高藤に対して、「こんだけ言われたらプレッシャーはないですか?」と質問を寄せた。だが、当の本人も「天才なんで大丈夫です」とキッパリ。

さらに篠原氏が「(高藤には)これが得意技っていうのがない。なんでもこなす。こなすって言っても相手の出方に合わせて対応できる。野村は強さ、高藤は上手さ。野村は天才、彼は今から天才になる」と続けたため、またしても浜田は「言われすぎちゃうか?」と高藤に尋ねた。

しかし、ここでも「慣れてます」と真顔で言い切った高藤は、ようやく自分の強味を説明。数多ある技を「考え方が変わっている。同じことをするんじゃなくて違うことをしたほうが(技が)かかる」、「色々改良して相手が研究するさらに上をいく」などと語り、大器の片鱗をうかがわせた。