大事なことのはじまりはいつも…居酒屋!?



――EXILE TRIBEの面々さながら、個性豊かな魅力あふれる登場人物の存在が本作の大きな見どころですが、九十九以外で惹かれる役、俳優として演じてみたいと思った役はありましたか?

それが、ないんですよね。九十九に対して思い入れが強いのか…、心の底から「九十九でよかったな」と思えるんですよ。



――普段、本作以外の作品に出演しているときや観客として別の映画を見ているときに「この役、うらやましいな」とか「演じてみたい」と惹かれることは?

それはあります。ただ、今回に関してはなくて…。最初から僕が演じることが前提で生み出された登場人物だからなんでしょうかね?

――九十九は青柳さんにあて書きする形で生まれたんですか?

九十九だけでなく、ほかの役もそうです。というか、そもそもの始まりは居酒屋です(笑)。飲みながら「青柳は、こういう役をやったら面白いんじゃない?」とか話してることが、具現化した感じですね。たいていのことは居酒屋で始まってます(笑)。



――今回、俳優としてだけでなく、ソロで歌手デビューも果たしましたね! 映画で使用される楽曲を集めたアルバム『HiGH & LOW ORIGINAL BEST ALBUM』に収録されている楽曲『Maria』で作詞・作曲・コーラスはATSUSHIさんが担当されています。

最初に話を聞いたときは、本当にビックリしました。「まさか!?」って感じで…。

――そもそも青柳さんが芸能界入りしたキッカケは2006年のEXILEのVOCAL BATTLE AUDITIONですね? 二次審査まで進出し、そこで「芝居をやってみないか?」と声をかけられたとか。それから10年を経ての歌手デビューに感慨もあったのでは?

もうずっと歌の練習もしてなかったので、こんな機会を与えてもらって、しかもこのプロジェクトで歌えるなんて…。正直、最初は半信半疑でしたよ。あ、そのときも居酒屋で…(笑)



――はじまりはいつも居酒屋…(笑)。飲みの席で言われたら、そりゃ半信半疑にもなりますね。

「本当に歌わせてもらえるのかな? マジですか?」「本当だよ。歌うよ」。「いや、本当に?」ってやり取りを3回くらい繰り返して(笑)、デモテープが届いたときにようやく「あぁ、本当なんだ」って。

――念願の歌の世界に足を踏み入れてみて、いかがでしたか?

初めて舞台に立ったときのことを思い出しましたね。あのときとまったく同じ感覚(笑)。わかんないことだらけで、どうしていいのかわかんないのに、でも心の中から「もっとこうしたい!」って気持ちや欲がわいてきて…。



いつか是枝裕和監督の作品に出たい!



――先ほど、初舞台のときの気持ちについてお話しされていましたが、もともと歌手を希望していたということは、当初は「俳優になりたい」という気持ちは…

まったくなかったんです(笑)。それでも言われるままにやってみて、そうしたら最初の舞台でとにかく怒られて、怒られて、怒られまくった(苦笑)。

――つらかったですか?

しんどかったですね。でも終わったら、ほんの少しだけほめられて…。そうすると、それまで怒られたことが全部チャラになりました。ズルいんですよ、演出家さんて(笑)。最後の最後でちょっとほめたら、すべて帳消しになると思ってるんだから。でも実際、こっちも「ありがとうございます!」ってなって、その繰り返しでここまで来ちゃった(笑)。



――この10年、いろんな作品に出演されてきましたが、どんな歳月でしたか?

うーん、無駄にした時間もあったかもしれないし、でも楽しくもあったし…いやいや、楽しいだけじゃないな(苦笑)。どっこいどっこいでしょうかね?(笑)

――どっこいどっこい…(笑)。成長や変化は感じますか?

成長は自分ではよくわかんないですけど「こういう芝居をやってみたい! やれるようになりたい」という理想や想像力のバリエーションは増えたと思います。やりたいこと、なりたい自分を見つけて、それを積み重ねながら、ここまで歩んできた10年でしたね。



――30代に突入して1年余りが過ぎましたがいかがですか? 今後の展望などは?

「抜くべきところは抜いて」という感じですかね?(笑) 今後の展望は…自分が好きな監督さんたちといろんな作品でご一緒できたら嬉しいです。

――いま、一緒に仕事をしてみたい監督は?

是枝裕和監督の作品が大好きなので、いつか出演させていただけたら嬉しいです。あとは、以前、『午前3時の無法地帯』(BeeTV・dビデオ配信)というドラマで仕事させていただいた山下敦弘監督。演技をしながら「本当に芝居を見てもらえてる」とすごく感動したので、またぜひご一緒したいです。

――『HiGH & LOW』だけでなく、次々と新たな作品に出演されていてお忙しいと思いますが、オフの時間の癒しとなっているものは?

ビールですね。完全にビールです!

――家に帰ったら冷蔵庫を開けてプシュッと?

なんなら家に着く前にプシュッとしてます!(笑)



【プロフィール】
青柳 翔(あおやぎ・しょう)/1985年4月12日生まれ。北海道出身。A型。2006年、EXILE VOCAL BATTLE AUDITIONに参加。二次審査で落選するも、俳優としてスカウトされ、2009年、舞台『あたっくNo.1』で俳優デビュー。同年、劇団EXILEのメンバーとなり華組の旗揚げに参加する。2011年のドラマ『ろくでなしBLUES』(日本テレビ系)で主人公の前田太尊を演じたほか、『ファーストクラス』(フジテレビ系)などの話題作に出演。映画では2013年に『渾身 KON-SHIN』、『サンゴレンジャー』と立て続けに主演を務める。2017年には『渾身 KON-SHIN』と同じ錦織良成監督による主演作『たたら侍』が公開となる。


『HiGH & LOW THE MOVIE』
7月16日(土)公開
http://high-low.jp/

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今回インタビューさせていただいた、青柳 翔さんのサイン入りポラを抽選で2名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

■応募方法:ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT


■受付期間:7月13日(水)12:00〜7月19日(火)12:00

■当選者確定フロー
・当選者発表日/2016年7月21日(木)
・当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、発送先のご連絡 (個人情報の安全な受け渡し)のため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
・当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから7月21日(木)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただきます。7月24日(日)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。

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