6月27日深夜放送のテレビ朝日系「EXD44」で、キングコング西野亮廣がネットで辛辣な意見をぶつけてくる人と直接対面して話し合うという企画が放送された。

Twitterで「西野に文句があるヤツ」を募り、約束の喫茶店に現れたのは2人。芸人なのに絵本作家としての活動が目立つ西野に対し「芸人辞めないんスカ?」「芸人が本職?」とその肩書きについて批判を浴びせた。自分の考える芸人の定義について説明するなど説得を続けていた西野だったが、最後には「ご納得いただけるのであれば」と、「絵本作家になります」「芸人辞めます」と宣言した。
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この番組の放送後、ニュースサイトなどでも「芸人引退」と報じられたこともあり、ブログでは、

・西野の絵本はプロレベル。これでよかったかもしれない
・キンコンさんあまり見ないと思ったら新しい才能の方に行ってたんだね
・芸人引退は残念。お笑い芸人キンコンの西野として絵本描いたっていいと思った

といった反応が見られた。

実は、番組を見たり西野本人のブログをちゃんと読んだ人なら分かるように、肩書きを変えた上でお笑いも続けるということ。肩書きにこだわる、西野に文句がある2人もそれで納得していた。

それを理解している人からは、

・絵本作家という肩書で今まで通り芸人の活動をやっていく。何だか西野らしい
・絵本の才能はあるようなので本当にそちらに行ってもいいような気もします
・たまに芸人をやる方が需要が増えるかも

といった声も上がっていた。

しかし、その半日後に西野はブログで「絵本作家とは一日でおサラバ。今日から俺の肩書きは特命配布主任だ!!」と、さらなる転向を宣言。「パインアメ」を配っていたことが感謝され、製造元から特命配布主任の辞令をもらったのがきっかけだが、またまたネットをざわつかせた。これにはさすがに、

・肩書き変えるの早すぎ。確かに行動が鼻につく。叩きたい人の気持ちがわかる
・流石にこいつは人に嫌われる天才だな!
・何がしたいんだろう・・・って思っているのは私だけ?

と、あきれ気味の反応も。

同時に、「絵本作家に転身報道→西野の次回作の絵本の絵を見る→すごいと感心する→西野が全部描いてるんじゃないと知る→だまされたと怒る」といった人が多かったようで「ゴーストライター騒動」も起こった。

西野の次回作の絵本は、制作費をクラウドファンディングで集め、西野の指揮のもと分業制で制作している。しかし、その前提を知らない人には、西野の絵本の絵=西野が描いた絵と思い込むのも致し方ないところである。何にせよ、この一連の騒動で、西野の次回作の絵本に注目が集まったことは確かだ。

テレビでは見かけることは少なくなったが、 8月には4000人規模の単独ライブとビジネス書の出版を控えており、順風満帆にも見える西野亮廣。

・西野はいけすかないけど、アンチ活動してる人の方が気持ち悪い
 ある意味アンチたちは西野の仕事を増やしてしまったかもしれない

という声にもあるように、アンチは西野に関心を持ってくれているわけで、騒いでくれるのはありがたいとも考えられる。

(芦之由)