ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

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中5日で好投、6勝目も地元メディアが注目するデータ

 ヤンキースのジョー・ジラルディ監督が田中将大投手が6勝目を挙げた試合後の記者会見で地元記者の質問を遮る一幕があったと米メディアが伝えている。二ュージャージー州最大のニュースサイト「NJ.com」が報じている。

 田中は5日(日本時間6日)の敵地ホワイトソックス戦で8回途中を投げ、6安打無失点と好投。チームを9-0の勝利に導き、今季6勝目(2敗)を挙げた。6回6失点と乱調だった前回登板のレンジャーズ戦(6月29日)から中5日のマウンドで見事、復調。同紙によるとその試合後の会見で、指揮官はある質問に辟易とした様子を見せたという。

 ここまで田中は中4日と中5日でくっきりと明暗が分かれており、前者は7試合で1勝2敗、防御率5.28、後者は7試合で4勝無敗、防御率1.05。中6日では3試合で1勝0敗、防御率3.78となっている。

 このことに関する質問が飛ぶと、指揮官は記者の言葉を途中で遮り、一気にまくし立てたという。

登板間隔は「過去3年間つきまとっている話題」

「いいかな? これは毎日私が答えている質問だ。彼をいつも中5日で投げさせることはできない。違いがあるのは分かっている。ただ、これは彼自身が適応しなければいけないことなんだ。それが結論だ。いつもこの話をしているが、彼は通常の登板間隔でも好結果をだしている。

 休養が長いほうが、よりよい結果だということも分かっている。多くの選手がそうだ。ただ日程が決まっている以上、できることは限られているんだ。20連戦だったら不可能だ、10連戦でも難しい。いつもできるわけではない。時には彼は通常の登板間隔で投げなければいけないんだ」

「過去3年間つきまとっている話題だ。これが我々のスケジュールなんだ。その点に関してできることは限られている。例えばもしロースターが26人制なら、多分可能になるだろう」とも語った指揮官。一方、地元メディアは田中本人も登板間隔を気にしていないことを紹介しつつ、「数字は嘘をついていない」とレポート。地元紙「ニューヨーク・ポスト」も「マサヒロ・タナカには休養が必要、ヤンキースは彼に休みを与えるべきだ」と指摘している。

 ここまでは好不調の波が目立つ田中。勝ち星(6勝2敗)、防御率(3.12)ともにヤンキース先発陣でトップの成績だが、地元メディアは登板間隔の問題について手厳しい論調で伝えている。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count