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エフアンドエムはこのたび、中小企業の夏季賞与についての実態調査を行った結果を発表した。

○ボーナスの予定している企業割合は前年を2ポイント上回る

2016年夏季賞与の支給を予定している企業割合は83%と前年を2ポイント上回る結果となった。

パートタイマーなどに賞与・寸志を支払う予定がある企業は31%で、2015年年末賞与・寸志支給割合より3ポイント上回った。2015年4月1日に改正されたパートタイム労働法で「パートタイム労働者の公正な待遇の確保」が義務付けられたことや、2016年3月より開催されている「同一労働同一賃金の実現に向けた検討会」の動きから、今後パートタイマーなどに賞与を支払う割合は増えていくと予想できるという。

2016年の正社員への夏季賞与平均支給額は25万9,133円。これは2015年夏季賞与平均支給額27万8,389円と比較すると1万9,256円減の結果となり、中央値についても2015年の25万円から2016年は23万円と2万円のマイナスとなる。支給割合は増えているものの、増額については、慎重に判断した企業が多かったと分析している。

業種別の賞与平均額では、製造業が2015年の29万1,075円から2016年22万6,938円と約6万円大幅なマイナスとなったことが特徴的。一方で、唯一小売業だけが前年と比べて若干増額となった。

地域別は、3大経済圏である首都圏、近畿、中部・北陸が前年の平均支給額を下回る結果となった。なかでも、近畿圏は約5万円のマイナスとなり、前年よりも業績が厳しい企業や今後の見通しが不透明だと考える企業が増加したとみている。

調査期間は4月1日〜5月31日、対象は全国のエフアンドエムクラブ会員企業666社。

(金野和子)