WWEのVIPパーティに登場した中邑真輔

写真拡大

7月1日、東京・赤坂のラウンジ「響」にてWWE・VIPパーティが開催され、出場選手やWWEファンの著名人がレッドカーペットに姿を見せた。

集まった報道陣は30人以上ほどで、周囲の記者からは「去年の3倍はいるな」という声も聞こえ、今年のWWE日本公演への注目度を伺わせた。

その理由はといえば、今回の目玉はもちろん、あの中邑真輔の凱旋(がいせん)だ。

その中邑は待ち構える報道陣の前に「熱いっすね、湿気が。藤田和之VSケン・シャムロック(※日本の気候によりバテたと言われている)を思い出しますね」と冗談を交えながらゴキゲンで登場。米進出でさらに洗練された?持ち前のファッションセンスに加え、188cmの長身は一緒に登場したスーパースター、セス・ロリンズにも見劣りせず、WWEマットでの自信かオーラが増したのでは…と感じさせる。

そのセス・ロリンズは3度めの来日となるが、「日本のファンはリスペクトしてくれるから嬉しい」「僕はミサワ、コバシのファンなんだ」と笑顔で語り、中邑について聞かれると「何度か試合を観たけど、大型でワイルドでクレイジーなヘアスタイル、個性的でいいね」と一目置いているようで、フォトセッションでは同じポーズまでとってみせた。

レッドカーペットには他にもK−1ファイターの武尊(たける)とト部兄弟(功也、弘嵩)やWWE好きで知られる古田新太、LiLiCo、ハチミツ二郎らも登場して大会への期待を語ると、自身もレスラーとしてデビューしたLiLiCoは「どうやったらあそこに行けるのかシュミレーションしながら観ます」と野望を覗(のぞ)かせニッコリ。

注目の中邑に関しては、ハチミツ二郎が「名前もキャラも変える選手が多い中、テーマ曲以外は何も変わらずにそのまま行った選手。それを日本のファンは誇りに思ってほしい!」と話した通り、従来のリングネームのままWWE入りするのは非常にレアなケース。

本人も「中邑真輔のスタイルを貫くためにはいろいろ大変な作業があるわけですが、その変化を感じ取られないのがココ(腕)ですよ(笑)」と話し、リングネームを含め、己のスタイルを貫いた点はまずひとつの偉業といえる。

また、本拠地とするNXTはWWEの傘下組織で、今回対戦することになったクリス・ジェリコがRAWを主戦場とするスーパースターであることから破格の待遇ともいえ、当然ながら運営サイドも日本進出におけるその存在を重要視したことが伺える。

そこで、これまでとは違う選手と試合する点について尋ねられた中邑は「それまでのほうが多岐に渡って戦ってましたから。そういう部分での経験値っていうのは全く不安もなく戦える」と話し、「日本、アメリカ、ヨーロッパそれぞれノリが違うので、それを知っているという点でアドバンテージはある」と自信をのぞかせた(その言葉通り、対戦では見事勝利)。

今回の日本公演は中邑真輔に加え、日本人女子選手のアスカ、元新日本プロレスのAJスタイルズ、カール・アンダーソン、ルーク・ギャローズ(ドク・ギャローズ)も出場するなど、日本のプロレスファンをかなり意識したカードとなった。

実際、試合会場には昨年は見られなかった新日本プロレスファンも多く訪れており、WWEユニバース(ファン)のtwitterを覗くと「いつもより女のコが多い気がする」「(中邑の試合結果を受け)まだNXTなのにRAWに勝つなんて…」など心中穏やかでない発言も見かけるが、「昨年より運営も良くなった」という声も多く、大いに盛り上がった。

「2日目のチケットは一般発売初日でほぼ完売でした」(広報担当者)と言う通り、主催者発表の観客数も初日8506人(昨年:7704人)、2日目8764人(同:8646人)と昨年より増えており、この異例の盛り上がりは中邑真輔効果と言わざるを得ない。

デビュー以来、総合格闘技を含む様々なスタイルで試合をこなし、経験値は抜群の中邑だが、ベテランの域に差し掛かってのWWEへの挑戦は思惑通りの相乗効果を生み出したようだ。このまま己のスタイルを貫き、どこまでの快進撃を見せてくれるのか、今後の動向に活目したい。

(取材・文・撮影/明知真理子)