主力流出のドルト…独紙は香川のリーダー役に期待「シンジはやってのける」

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 ドイツの大衆紙『ビルト』が、遠く離れた日本でトレーニングを積む日本代表MF香川真司ドルトムント)に向けて熱いメッセージを発信した。

 1日、香川が自身の公式インスタグラム(sk23.10)に、スマイル全開でマグロを持つ写真を投稿すると、『ビルト』紙がすぐさま反応。『香川、レギュラー釣りを狙う』との見出しのもと、日本でのワンショットを「なんという大漁! 香川、誇らしげに巨大マグロを披露」と紹介した。

https://www.instagram.com/p/BHTOu_gAxwz/

 続けて、「新しいシーズン、ドルトムントでこの釣りと同じだけの幸運と成功を願っているはず。香川はレギュラーの座を釣るつもりだ」と、強引な解釈ながらも、実に温かいエールを送った。

 ドルトムントは4日に新シーズンへ向けて始動する。同紙は、香川が昨シーズンのブンデスリーガにて開幕戦から5試合で2ゴール3アシストをマークしたことに触れ、「できれば今年も同じようなスーパースタートを」と香川の好スタートに期待を寄せた。

 トーマス・トゥヘル監督のもと2シーズン目を迎えるドルトムントは、2日にアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンがクラブ史上最高とも言われる推定4200万ユーロ(約48億円)でマンチェスター・Uに移籍することが発表されたばかり。だが、その後釜としてレンヌからU−21フランス代表FWウスマン・デンベレ(19)を獲得しており、依然としてレギュラー争いはし烈だ。

『ビルト』紙は、ドルトムントがデンベレを背番号10のポジションで試すことを目論んでおり、それがはまれば香川がベンチに追いやられるのではないか、との見方も示した。

 しかし、同紙はドイツ代表DFマッツ・フンメルスがバイエルンへ、同代表MFイルカイ・ギュンドアンがマンチェスター・Cへと移籍した今、香川に求められるのはチームリーダーだと記し、同選手に求められるのはレギュラー以上のものであることをうかがわせた。

「これまでにない役割だが、シンジはやってのけてくれるだろうし、やらなければいけない」。『ビルト』紙が、主力を引き抜かれて不安を抱える中でスタートするチームを引っ張ってもらうべく、香川に自覚を促しているようにも思える。