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『バイオハザード7 レジデント イービル』で、シリーズは再び“恐怖”へと回帰する



カプコンを代表するビッグブランドの1つ「バイオハザード」シリーズ。その最新作『バイオハザード7 レジデント イービル』がいよいよ解禁された。アイソレートビューと名付けられた主観視点へとゲームスタイルが大きく変わった事を筆頭に、PlayStation VRへの完全対応など多くの挑戦が行なわれているという本作。その狙いを、3人のキーパーソンが熱く、語る。

株式会社カプコン

CS第一開発統括 第一開発部 プロデューサー

川田将央 氏

株式会社カプコン

CS第一開発統括 第一開発部 第一ゲーム開発室 室長 ディレクター

中西晃史 氏

株式会社カプコン

CS第一開発統括 第一開発部 海外マーケティング担当 プロデューサー

神田剛 氏



▲左から中西氏、川田氏、神田氏。E3 2016会場にて。

がらりと変わったが、これは紛れもなく「バイオハザード」最新作!





--先日行なわれたE3 2016において、これまでPlayStation VRの技術デモとされていた『KITCHEN』(E3 2015にて初公開)の“正体”が『バイオハザード7 レジデント イービル』であると明らかにされました。まずはその経緯について教えていただけますか?

中西:『バイオハザード7』では、企画初期の段階で「恐怖」にフォーカスすることが決まっていました。そこから没入感の高いアイソレートビュー(主観視点)への移行が決定し、その流れの中でVRに挑戦しようということになりました。……まぁ、個人的にやってみたかったというのもありました(笑)。

『KITCHEN』はその際、「バイオハザード」シリーズのさまざまなエッセンスをVRでどう表現できるかを検討する中で生まれたものなんですよ。昨年の段階ではまだ『バイオハザード7』のことをお話できなかったので、技術デモというかたちで展示させていただきました。



--もう少しゲーム内容についてのお話を。先ほど、今回の『バイオハザード7』では「恐怖」にフォーカスしたとおっしゃいましたが、その理由は?

中西:「バイオハザード」シリーズでは“恐怖”、“探索(謎解き)”、“リソースコントロール”、そして“戦闘”の、4つをキーフィーチャーとして定義しています。今回、リリースしたデモは、それらの中からあえて“恐怖”と“探索(謎解き)”に絞り込んで表現したもの。もちろん、本編には派手な戦闘、アクション要素も含まれていますよ。

神田:このデモが『バイオハザード7』の全てを語っているわけではないということは、しっかりとお伝えしておきます。

中西:約15分のデモに全てを盛りこむと焦点がぼやけてしまいますから、一番伝えたいことだけに集中しました。プレイした方が、「おっ? 今回のバイオハザードはちょっと違うぞ」って感じてくれたらうれしいです。



--「バイオハザード」シリーズのバトル要素が好きだったので安心しました(笑)。でも、やっぱり一番は“恐怖”なんですね。アクション重視の近作が好調な中、あえて変更してきた理由を知りたいです。チーム内に反対する声はなかったんですか?

中西:「バイオハザード」シリーズは、第1作『バイオハザード』(1996年)以降、常に変化と革新を繰り返してきたシリーズ。それ故に、20年の長きに渡って多くのユーザーから愛され続けてきたのだと思っています。

なので、変えることに対する抵抗は全くありませんでしたね。むしろ新作の企画会議は、まず「今回は、どんな新しいことをしようか?」というところから始まるほど。“恐怖”にフォーカスすることにも反対の声はありませんでした。

--そのためにアイソレートビューを採用するなど、根本的なゲーム性にまで変更が入りました。正直、少し不安があります。新作はきちんと「バイオハザード」になっているのでしょうか?

中西:不安に感じられるのはよくわかります。が、先に挙げた「バイオハザード」のキーフィーチャーに関しては、予想以上にアイソレートビューと相性が良い。主観視点となったことで没入感が高まり、より世界観に入り込むことができるようになりました。この辺りは体験版をプレイしていただければ納得してもらえると思います。



それと、これは改めて強調したいことなのですが、我々は『バイオハザード7』で、このシリーズをリセットしたり、リブートしたりする意図は全くありません。発表している情報が少ないので、不安になられているのかもしれませんが、それはあくまでホラーゲームを遊ぶ際には情報を知らされていない方がより楽しんで貰えると考えたからなんですよ。

例えば、物語の世界観もきちんとシリーズ共通のもの。『バイオハザード7』は、第1作目から『バイオハザード6』まで、スピンオフ作を含めて続いてきた作品の1ピース。体験版を上手にプレイすると見ることができるヒントが、今お話できる限界ですね。

いずれにせよ、僕らはこのシリーズを20年と言わず80年続けるつもりですから、その点はご安心ください(笑)。

神田:完成版はプレイし終わった方が、「これはバイオハザードだ」と感じる作品であることは保証します。ナンバリングタイトルに相応しい大作です。

新エンジンやVRなどの最先端テクノロジーでさらなる「恐怖」体験を





--『バイオハザード7』では新開発の「REエンジン」が採用されました。従来の「MTフレームワーク 2.0」から、全くの新エンジンに切り替えた理由を教えてください。ものすごい時間やコストがかかっていますよね、きっと。

中西:「バイオハザード」を新しいプラットフォームでリリースするにあたり、求めるクオリティがあり、それを実現するために新しいエンジンが必要だろうと考えました。

川田:社外のエンジンを使うという選択肢もあったのですが、「バイオハザード」は我が社を代表するブランドですから、やはり社内エンジンで作りたい。第1作『バイオハザード』と『バイオハザード2』でチーフディレクターを務めた私たちのボスの竹内が(カプコン 第1開発統括、執行役員の竹内 潤氏)そういう決断をしました。

結果として予想以上に時間もコストもかかってしまったのですが、その甲斐あって、素晴らしいものに仕上がったと自負しています。

--「REエンジン」の強みはどこにあるのでしょうか?

川田:『バイオハザード7』は先にお話したように、VRで体験してもらうという大きな目標がありました。そこで必要となる高いパフォーマンスを出せるのが、まず大きな強みの1つです。単純に2倍の描画量になりますからね。

中西:従来とはデータの持ち方も変わっているんですよ。『バイオハザード7』ではエリアのマップが完全シームレスでつながっています。わかりやすく言うと「オープンワールド」的な繋がり方になっているんです。広いエリアを描くのではなく、限られた空間に高密度に詰め込む、と言ったアプローチなので今回のデモではわかりにくいかもしれませんが。

あとは、光の表現も得意とするところ。これまた今回のデモではわかりにくいところなのですが、屋外の、光の降り注ぐシーンなどの再現力がこれまでとは別ものになりました。ご期待ください。



--『バイオハザード7』ではグラフィックスがこれまでよりも、より写実的な、フォトリアリスティックな方向に変わりました。その理由も教えていただけますか?

中西:アートディレクターの趣味というのもあるのですが、映像的な“怖さ”を最大限に引き出そうと考えた時、やはりよりナチュラルな、実在感のある映像の方が良い。漫画的な映像だと、ウソくさくて醒めてしまうんですよね。映像だけでなく、セリフ回しなども含め、あらゆる点で自然に感じられるような表現を心がけています。

ちなみに余談ですが、セリフ回しでは、特に海外版での変更が大きかった。実はこれまでの海外版「バイオハザード」=「レジデント イービル」は、キャラクターのセリフがかなり漫画チックだったんです。そこで今回はこれも一新しました。

E3のPlayStationプレスカンファレンスでデモを流した際、それを観ていた現地の皆さんから「ナチュラル ダイアログ、グレイト!」って喜んでいただけたのがうれしかったですね。



--自然な映像、演出、そしてVR。これらによって『バイオハザード7』がどのように生まれ変わったかを教えてください。

中西:それはもう、圧倒的な臨場感を得たということに尽きるでしょう。“恐怖”にしても、“探索(謎解き)”にしても、“戦闘”にしても、あらゆる要素で別次元の体験を味わっていただけるはず。VRに関しては賛否両論あるようですが、まずもってVRなしのゲームプレイで十分以上に楽しんで貰えることを大前提に制作しています。その上で、異なる臨場感のプレイ体験が用意されているとお考えください。

川田:CGのキャラから、あるはずのない存在感を感じてしまうのがVRのすごいところ。その臨場感がホラーゲームにとてもマッチしていると思いました。

中西:キャラだけでなく、空間の存在感も別次元ですよね。目の前をよぎった蛾を思わず手で振り払ってしまったり……。

神田:プロモーション担当としても、通常のゲームプレイに加えて、更に臨場感を高めた体験をご提供できるということで、自信を持ってメッセージングが行なえます。むしろ、どうすればこの怖さを伝えられるのかに悩んでしまうほどです(笑)。



--それでは最後にファンの皆さんに向けてメッセージをお願いします。

神田:やっと皆さんに『バイオハザード7』をアナウンスできました。まずは体験版をプレイしていただければ。衝撃のラストからその先どうなっていくのか、来年1月の発売をご期待ください!

川田:『バイオハザード7』は誕生から20年を迎えたシリーズのナンバリングタイトルに相応しい大作として、現在鋭意開発中です。それまでは6月23日に発売されたばかりの対戦型シューター『バイオハザード アンブレラコア』をお楽しみいただければ……。と、ちょっとだけ宣伝(笑)。

中西:とにかくようやく『バイオハザード7』を発表でき、ほっとしました。発売まで約半年、全力を尽くしますので、少しだけお待ち下さい。……発売日は絶対に延期しません!(笑)

タイトル情報



バイオハザード7 レジデント イービル

・発売元:カプコン

・フォーマット:PlayStation 4、PlayStation VR、Xbox One、PC

・ジャンル:サバイバルホラー

・発売日:2017年1月26日(木)

・予定価格:ディスク版7,990+税、ダウンロード版PS4、PC 7,398円+税 Xbox One 7,400円+税

・CERO:審査予定

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『バイオハザード7 レジデント イービル』公式サイト

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