介護疲れが招く事件にまつわるニュースは、もはや珍しいものではなくなった。1998〜2015年の間に起きた介護殺人事件は全国で716件。しかし、これはあくまで「最悪の事態」に陥ってしまった件数であり、介護に追い詰められている人の数はその何十倍、何百倍にも及ぶのではないだろうか。

団塊世代の高齢化に伴い、今後さらに増すとされる介護問題。ブロガーはこの問題についてどのように受け止めているのだろうか。

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介護問題については悲観的に考えている人が多いようだ。

・介護なんて無理ゲー。やれる気がまったくしない。育児が重なったら本当にアウト
・両親には悪いけど、コロリと逝ってほしい。それがみんなの幸せなんじゃないかな…
・自分の生活でも精いっぱいなので、とてもではないが背負えないと思っています

会社勤めをしている人にも介護の未来は重くのしかかっているようで、

・介護に追われて仕事どころではなくなったら離職しなくてはならなくなるかも…
・介護のために仕事辞めたらどうやって収入を得たらいいんだろう。マジで心配です

など、不安の声も。

政府は介護離職ゼロを掲げるなど介護関連についての政策を手厚くする姿勢を見せているが、現実に追いついていないのが現状のようだ。

・仕事がハードなのに賃金が安すぎ。あれじゃあストレスがたまって事件も起きるわ!
・まずは介護職員の待遇改善をしないと。介護職に就く人、そのうちいなくなるぞ…

実際に親を介護している、あるいは介護してきた、という人からは、

・正直早く死んでほしいと思ったことも少なくない。とてもつらい日々でした
・うちは施設に入れたのでまだよかった。自宅で介護はちょっと厳しいと思う

などの意見が。

多くの人がいうように、介護は簡単に答えの出せる問題ではなく、楽に済ませることができる問題でもない。これから介護をはじめるという人は、情報をしっかり集めて、使える制度は使うなど、万全の準備を整えることが肝心だろう。

(イノウエアキオ)