台湾北部で豪雨 桃園空港浸水、約2時間まひ状態に 100便以上に影響

(桃園空港 2日 中央社)台湾北部の台北市や新北市、桃園市、基隆市の各地は2日午前、豪雨に見舞われた。雷を伴う大雨の影響で桃園国際空港(桃園市大園区)は建物の内外が浸水。さらに、台北・大屯山に設置されている超短波全方向式無線標識(VOR)も落雷で破損し、空港は2時間以上にわたりまひ状態になった。午前11時までで計104便に影響が出た。
交通部民用航空局飛航服務総台台北航空気象センターは午前8時45分、雷雨警報を発令。桃園空港は地上作業を停止した。警報は同11時6分に解除された。空港によると、2時間の降水量は100ミリに上った。
中央気象局によると、降水量が最も多かったのは桃園市で、同市蘆竹区では午前10時から11時までの1時間で138.5ミリを観測。市内各地で道路冠水や家屋の浸水などの被害が出た。同市消防局によると、大園区では民家14軒が約15センチ浸水した。
このほか、新北市の三芝や八里、淡水、石門などでも同日午前、1時間の降水量が100ミリを超えた。
同日の降水量は午後3時50分までの統計によると、埔心(桃園市大園区)173.5ミリ、蘆竹(同蘆竹区)167.5ミリ、観音(同観音区)162.0ミリなどとなっている。
(卞金峰、汪淑芬/編集:名切千絵)