iPhoneがフル充電できない? 間違いだらけのモバイルバッテリー選びと正しい選び方

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iPhoneなどスマホに必須となった モバイルバッテリー
大は小を兼ねるで、容量だけで選んではいないでしょうか?
それは、必ずしも正しくはありません。

実は、充電したい機器に合わせた最適なモバイルバッテリーがあるのをご存知でしょうか。

充電する機器に適してないモバイルバッテリーでは、
・タブレットの充電ができない
・充電に時間がかかる
・フル充電されない
など、様々なトラブルが発生します。

●使用する機器にあった「容量」「出力/入力」を確認しよう
スマホに適したモバイルバッテリーと、タブレットに適したモバイルバッテリーは、必ずしも同じではありません。
使用する機器に対応したモバイルバッテリーを選ばなければ、素早く、正しい充電はできません。
正しいモバイルバッテリーを選ぶためには、以下を確認しておく必要があります。
・スマホやタブレット本体のバッテリー容量
・何回分、充電できればよいか
・出力と入力の規格、仕様
これらを、あらかじめ知っておくことが、正しいモバイルバッテリー選びでは重要となるのです。

・スマホ本体のバッテリー容量を確認する
スマホやタブレットに同梱されている説明書、メーカーや携帯電話会社のWebサイトで、スマホ本体のバッテリー容量を確認しておくことをおすすめします。

・モバイルバッテリーの充電容量を把握しておく
モバイルバッテリーは、表示されている容量の全てをスマホに充電できるわけでないことを知っておきましょう。
実際に充電できるバッテリー容量は、記載容量の60〜70%程度となります。
たとえば10000mAhのモバイルバッテリーなら、実際の充電可能な容量は、6000〜7000mAh程度となります。

・何回分の充電ができるかを把握しておく
スマホ本体を何回フル充電可能か、充電容量を計算しておきましょう。
その際、実際に充電可能な容量で計算をすることが重要です。

充電回数=モバイルバッテリーの実際に充電可能な容量÷充電したいスマホのバッテリー容量が目安となります。
例えば、iPhone SEの場合で計算すると
3000mAhのモバイルバッテリーの実充電容量は、3000mAh×0.6=1800〜2100mAhとなります。(実充電容量が60〜70%での計算)
iPhone SEの本体バッテリー容量は1642mAhとなるので、約1回分の充電が可能となります。

・モバイルバッテリーの「入力/出力」の数値を確認する
モバイルバッテリー本体には、「入力1A/出力2A」などの記載があります。
これらの数値は、スマホを充電する際のアンペア、モバイルバッテリー本体を充電するアンペアとなります。
いずれも数値が高いほど素早く充電ができます。
入力=モバイルバッテリーからスマホへ供給可能な電流の数値
出力=モバイルバッテリーからスマホへの供給電流の数値

バッテリー容量の多いタブレットの多くは、2A以上で充電することが推奨されています。
そうした機器を1A対応のモバイルバッテリーで充電しようとしても、
・フル充電できない
・充電時間に時間がかかる
など、正常な充電ができないケースもおきます。

モバイルバッテリーは、単に表示されている容量だけでなく、
・実際に充電可能な容量
・入力/出力のアンペア
も忘れずにチェックをするようにしましょう。

また、スマホとタブレットなど、複数の機器を充電する可能性がある場合は、USBポートが2つ以上あるタイプを選ぶとよいでしょう。


にゃんこ