By mahmoud99725

一度できると痛くて見栄えが悪いニキビは思春期にたくさんできることが知られていますが、成人してもできるため大人にとっても肌の悩みの1つです。そのニキビを治すにはどうしたら良いのか、その方法を科学的に解説したムービー「Is There A Pimple Cure?」が公開されています。

Is There A Pimple Cure? - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=CGvx4gl3D7w

ニキビを治す前に、ニキビができるメカニズムを知る必要があります。皮膚にある毛穴からは皮脂が分泌されていて、この皮脂が皮膚や毛に水分を与え乾燥しないようにしています。



しかし、皮脂や角質がたまることにより毛穴が詰まってしまと……



分泌され続ける皮脂が毛穴にたまって、毛穴周囲の皮膚が盛り上がり、菌が角質や皮脂を食べにやってくるとのこと。



菌によって感染症が起こると、体の免疫システムが毛穴周囲に血液をたくさん送り始めます。



免疫システムが送る血液により毛穴周囲の皮膚は赤くなって腫れ上がるのですが、このときは白血球が感染症を治している最中。



役目を終えた白血球が死んだ後、膿がたまったニキビが毛穴のあった箇所にできるというわけです。



毛穴が皮膚下で詰まった場合は白いできものが、毛穴が皮膚の上で詰まった場合は黒いできものができます。黒いできものは、角質の中のメラニン色素が酸素に触れることで黒くなってしまうとのこと。



ニキビが最も多くできるのは、20歳以下の年齢。これは成長に従って、皮脂の分泌を促進させる性ホルモンのテストステロンなどの男性ホルモンが多く分泌され、毛穴の詰まりが起こりやすくなるからです。しかし、大人もニキビができることがあり、これは体に炎症を起こさせるストレスホルモンのコルチゾールの分泌により免疫システムの機能が低下し、ニキビの原因となる菌を退治できなくなるためです。



では、どうやってこのニキビを撃退するのかというと、まず大事なのが石けんで顔を洗って毛穴が詰まってしまう原因となる皮脂を洗い落とすこと。ただし、石けんで洗うと皮脂だけでなく角質も落とせるのですが、ほとんどのニキビは顔を洗うだけでは退治できないそうです。「肌を洗ってきれいに保つこと」「健康的な食事」がニキビ対策として良く挙げられますが、ニキビに最も関係があるのは遺伝子とホルモンです。



ニキビを特に発生させやすい菌を殺す過酸化ベンゾイル、角質を取り除く効果があるサリチル酸、皮脂の分泌を抑えるレチノイドなど、ニキビ治療に効果がある薬はたくさんあります。ただし、こういった薬品は副作用を起こすことがあるので注意が必要。



女性の場合は、皮脂の分泌を抑える経口避妊薬がニキビ対策に効果がある一面もあるのですが、素人が薬を選ぶのではなく医者の診断を受けて適切な薬を処方してもらうのが、ニキビを治す一番の早道です。



ニキビができない体質の人の皮膚を調べて、将来のニキビ対策に役立てようとする研究が進められてるという話もあり、新しい治療法の発見に期待がかかります。