赤と青の衣装が印象的なポスタービジュアル
 - (C) 2015 Concorde Filmverleih / Jane Betke

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 亡き母にそっくりなオペラ歌手をめぐる感動作『生きうつしのプリマ』(原題:Die abhandene Welt)が、7月より日本公開されることが明らかになった。併せて予告編もお披露目された。

 本作は、ドイツとニューヨークを舞台にオペラの旋律にのせて繰り広げられるミステリー。ネットのニュースに、1年前に亡くなった最愛の母エヴェリンに瓜二つの著名なオペラ歌手カタリーナが写っていた。彼女と母の関係を探る主人公のゾフィが、母の封印された真実に近づいていく……。

 公開された予告編は、ゾフィがカタリーナの存在を知り、ニューヨークへ向かうシーンから始まる。ゾフィが実際に目にするカタリーナは、母の生き写しのような見た目。しかし、カタリーナは「他人のそら似よ!」と相手にしない。次にカタリーナの母ローザのもとを訪れると、彼女は奇妙にもゾフィの母を知っていたことがわかる。母の過去を求めドイツ、イタリアとめぐり真実へと近づいていくさまが描かれている。

 『ハンナ・アーレント』のマルガレーテ・フォン・トロッタ監督と再び手を組んだバルバラ・スコヴァが、カタリーナとエヴェリンの一人二役に挑戦。仕事も恋もうまくいかず、さらに母のもう一つの顔と向き合うことになる悩めるゾフィを『帰ってきたヒトラー』のカッチャ・リーマンが演じる。(編集部・小泉裕嗣)

映画『生きうつしのプリマ』は7月16日より YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次公開