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 「ゴーン・ガール」(2014)の原作者ギリアン・フリンの長編小説を映画化した「ダーク・プレイス」で主演を務めたシャーリーズ・セロンが、自身の生い立ちと共通点のある主人公リビーについて語った。

 1985年に、アメリカ・カンザス州の田舎町で母親と娘2人が惨殺される一家殺人事件が発生する。唯一生き残った8歳の末っ子リビーが15歳の兄ベンの犯行を証言したため、ベンは終身刑を宣告される。やがて、31歳になったリビー(セロン)のもとに、有名事件の真相を追う“殺人クラブ”から招待状が届いたことをきっかけに、事件の意外な真相が明らかになっていく。ニコラス・ホルトが、「殺人クラブ」を主宰する青年ライルを、クロエ・グレース・モレッツが、犯行当時のベンの恋人ディオンドラをそれぞれ演じる。

 リビーは幼くして衝撃的な事件に巻き込まれるが、セロン自身、15歳のときに目の前で母親が父親を射殺したという過去を持つ。「『ダーク・プレイス』は、幼少期のトラウマが子どもにどれだけの影響を与えるかを描いているの。本作の脚本を初めて読んだとき、リビーが体験する悲惨な出来事に自分自身の過去が重なって見えたわ。リビーは家族が惨殺された生き残りの少女だけど、私の場合は、酒におぼれ暴力的だった父から家族を守るために、母が父を目の前で射殺した。私たちにとってそれは正当防衛によるとても不運な出来事だったけれど、どちらも殺人をめぐる悲惨な事件よね」。

 本作では事件の真相に迫るミステリーと共に、リビーが過去のトラウマと向き合う姿も描いている。セロンは「過去から逃げることはできない。私も怒りや悲しみの感情に、長い時間をかけて向き合ったわ。だからこそ、今はトラウマに支配されることはない」と力を込める。「スノーホワイト」シリーズや「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(15)など、善玉悪玉問わず“強い女性”を演じてきたが「私は、過去のトラウマが、何らかの形で今の私を作り上げていると思っているの。だからこそ、本作に強くひかれたのよ。どんなにつらい過去も、今につながっていると思っているわ」と力強く語った。

 「ダーク・プレイス」は、「サラの鍵」(10)のジル・パケ=ブレネールが監督・脚本を務めた。6月24日から全国公開。