「ピンポン」曽利文彦監督のメガホンで実写化 (C)2017 荒川弘/SQUARE ENIX
(C)2017映画「鋼の錬金術師」製作委員会

写真拡大

 荒川弘氏による人気コミック「鋼の錬金術師」が実写映画化されることになり、「Hey! Say! JUMP」の山田涼介が主演、「ピンポン」の曽利文彦監督がメガホンをとることが明らかになった。

 原作は、2001〜10年に月刊「少年ガンガン」(スクウェア・エニックス刊)で連載された同名漫画。物質を変化させる“錬金術”と“生命”をテーマにした世界観が人気を博し、世界21カ国の累計発行部数は7000万部を突破している。死去した母親の人体錬成に失敗したエルリック兄弟が、失ったものを取り戻すべく、絶大な力を秘めた「賢者の石」を追い求め旅する姿を描いた。

 世界的人気漫画が、ついに実写化される。イタリアでの1カ月弱に及ぶ大規模ロケを敢行するほか、一級品の美術やアクション、CG映像を創出するため、配給のワーナー・ブラザースが製作した邦画作品史上最大級の予算規模となる見込みだ。

 そんな大作の座長を務めるのは、「暗殺教室」シリーズ、「グラスホッパー」に続き4作目の映画出演を果たす山田だ。禁忌の代償として“持っていかれた”右腕と左脚に機械鎧(オートメイル)を装着し、「鋼の錬金術師」のふたつ名を持つようになった兄・エドワード役に挑む。オファー当時の心境を「原作が好きだからこそ、どんな作品になるのか疑問と想像がふくらみ、自分がこのプレッシャーに勝てるのか? という気持ちもありました」と吐露するが、それでも「身体を鍛え、役への理解を深めることで、今は決意が固まりました」。アクションシーンへの意気込みを「できる限りスタントは入れず、自分を追い込んでやってみたい」と語っている。

 一方で、「タイタニック(1997)」にCGアニメーターとして参加した経歴を持つ曽利監督。10年以上前に実写化の構想を抱き、約3年前から企画を始動させただけに、「昨今の映像技術の発達で、日本でも映像化できる時代に入ってきました。ハリウッドに肉薄する技術力で、この素晴らしい作品を映像化していきたい」と怪気炎を上げる。イタリアでのロケハンでは「イタリアの方たちも日本人の手による映画化に期待してくれているので、非常に協力的だった」そうで、「実際にそこで錬金術が行われていた、という場所も(撮影に)使わせていただきます」と説明した。

 また、「このストーリーを映画にするというのが自分の悲願。このために生きているといっても過言ではない」と言葉に力を込める。エドの年齢が20歳前後になるなど、変更点はあるが「なるべく原作に沿った形で表現していきたい」といい、「ルックや外側で固めることを売りにしたくない。いかに優れたストーリーが展開されるか、映画として成り立つかというのが自分の勝負」と、重厚な物語を描くことに注力すると明言した。

 映画「鋼の錬金術師」は、6月にイタリアでクランクインし、日本でのロケを経て8月にクランクアップ。公開は、17年冬を予定している。