「レッドタートル ある島の物語」

写真拡大

 第69回カンヌ映画祭で5月21日(現地時間)、スタジオジブリ長編最新作「レッドタートル ある島の物語」が「ある視点」部門特別賞を受賞した。スタジオジブリとしては初のカンヌ出品作で、映像と音の詩情が高く評価された。

 第73回アカデミー賞短編アニメーション賞受賞作「岸辺のふたり」のマイケル・デュドク・ドゥ・ビット監督の初長編作。5月18日(現地時間)に公式上映され、1000席が満席となった会場では上映後に、5分間を超えるスタンディングオベーションが起きた。

 デュドク・ドゥ・ビット監督は、「この映画をまだ見ていない人はいつか見てください。これはスタッフと私の努力の結晶です。高畑さん、ありがとう!」と喜びを語り、鈴木プロデューサーは「メルシーボクゥ(ありがとう)、マイケルさん。そして、おめでとう。完成までの10年間は長かったけれど、カンヌ映画祭で賞に選ばれて、僕も本当にうれしいです。高畑さんはじめ、制作にかかわったスタジオジブリのスタッフ一同も喜んでいます。この受賞をきっかけに、フランス、日本、そして世界中で一人でも多くの人に見てもらいたいです」とコメントした。

 「岸辺のふたり」に感銘を受けたスタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサーが、デュドク・ドゥ・ビット監督に長編製作を打診し、デュドク・ドゥ・ビット監督は尊敬する高畑勲監督から、長編映画の製作全般について助言を受けることを条件にこれを快諾。高畑監督参加のもと、スタジオジブリとシナリオ、絵コンテ作りから効果音、音楽にいたるまで、何度も打ち合わせを重ね、実に8年もの歳月をかけて遂に完成させた。

 「レッドタートル ある島の物語」は9月17日から全国公開。