マーリンズ・イチロー【写真:田口有史】

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自身52度目の4安打で3000安打に残り「46」としたイチロー

 マーリンズのイチロー外野手が21日(日本時間22日)の本拠地ナショナルズ戦で「1番・レフト」でスタメン出場し、4打数4安打1得点1四球と大暴れした。全5打席で出塁し、打率も.373と上昇。マーリンズも3-2で勝利し、連敗を3で止めた。メジャー通算2954安打で3000安打に残り46本とした42歳の圧巻の活躍を球団や米記者もツイッターで速報している。

 この日は主力のイエリッチが腰の筋肉の不調を訴えて急きょ欠場。イチローは5月8日のフィリーズ戦以来、12試合ぶりのスタメンとなった。

 そして、イチロー劇場が幕を開けた。初回の第1打席はフルカウントから先発ロスの9球目をセンター前にヒットを放つと、マーリンズの公式ツイッターはカウントダウンを開始。「イチロー! 先頭打者安打でスズキは3000本安打まで49本に」とレポート。続く3回2死走者なしの第2打席では三塁手レンドンのグラブを弾く強烈な打球でヒットをマークすると、球団公式ツイッターは「あと48本だ!」と華麗な流し打ちを決めた画像とともに速報した。

 さらに0-1と1点ビハインドの5回1死走者なしの第3打席ではレフトへ飛球を放ち、これに左翼手が飛び込むも捕球できずヒットに。今季初の猛打賞を記録した。その後、牽制球が逸れる間に三塁へ。プラドの右前打で同点のホームを踏んだ。すると公式ツイッターは「あと47本! イチローが3打数3安打!」と伝え、「イチローは今季初の3安打」とレポート。MLB公式サイトのマーリンズ番記者、ジョー・フリサロ氏も「今夜の試合で興味深いメモ。42歳のイチローは今日23歳の誕生日を迎えたナショナルズのジョー・ロスから3安打」と19歳差の対決だったことを報告した。

ファンは「イチローがノッている!」

 2点リードで迎えた6回2死二塁で迎えた第4打席では代わったばかりの2番手左腕ソリスから四球を選んで出塁。8回2死走者なしの第5打席では3番手のペティットから左中間へ二塁打を放ち、自身メジャー52度目となる4安打をマークした。

 42歳の大活躍に球団ツイッターは「ま・さ・か? イチローが4打数4安打」と速報すると、“立腹”する地元ファンも。「マーリンズとそこの君、ヒットを放つことに関して、彼が史上最高の1人なんですけど?」との“ツッコミ”も飛び出した。また、本拠地マーリンズ・パーク電光掲示板の「3000本まで46本」というカウントダウン写真とともに「イチローがノッている!」と書き込むファンも登場した。

 マイアミ・ヘラルド紙のクラーク・スペンサー記者は不振を極める主砲ジャンカルロ・スタントン外野手との対比を際立たせている。「見ているのがツライ。スタントンはまだ三振。17打席ヒットゼロ。15三振」とツイッターでレポートした後、「イチローは4安打の夜。四球も記録。キャリア2954安打まで上昇」と報告している。

 イチローの4安打は昨年8月18日の敵地ブルワーズ戦以来。イチローの爆発もあり、チームも連敗を脱出。日本の誇る安打製造機が健在ぶりを示した。