調査のプロが教える デートで使える豆知識〜ちょっとオトナな観光列車編〜

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温泉や名所など旅行の目的はたくさんあるけれど、電車に乗る事自体を旅の目的とした「観光列車」は、単に移動時間だった電車がちょっとぜいたくな大人の時間に変わる。

そこで一度は乗ってみたい観光列車を調査のプロであるリサーチャーさんに教えてもらった。

西武鉄道「旅するレストラン52席の至福」(池袋〜西武秩父・西武新宿〜本川越)

「旅するレストラン 52席の至福」は、定員52名でゆっくりと景色を眺めながら美味しい食事に舌鼓を打つことのできるグルメな観光列車だ。

飯能〜西武秩父駅間を中心に運行している「4000系」(4両編成1本)をリメイク。

4両編成の車両は、52席全ての座席で食事が楽しめ、1号車は多目的車両としてイベントにも対応できるようにスケルトン仕様になっており、3号車はオープンキッチンを兼ね備えた厨房車両になっている。

料理は、日本料理研究会師範、NHKテレビ「きょうの料理」講師など料理業界、マスコミを通じて活躍する日本料理「つきぢ田村」主人・田村隆氏が総監修し、列車のデザインは2020年東京オリンピックのスタジアム設計者・隈研吾氏が担当しているという。

さらに西武鉄道では、2016年9月から同窓会ができる「同窓会電車」も企画中らしい。

沿線の学校を卒業した同窓生たちが、懐かしい景色とともに想い出を語り合いながら列車の旅を満喫できる趣向となっているとのこと。

JR九州「ゆふいんの森号」(博多〜別府)

JR九州人気No.1といえば「高原のリゾートエクスプレス」として名を馳せる「ゆふいんの森号」だ。

国内D&S(観光列車)の先駆けといわれており、独特な外観とウッド調で落着きのあるクラシカルな内装は高級感が漂うヨーロピアンテイストがたっぷり。

また、ハイデッカー車(通常の列車よりも床が高い列車)なので、車窓を走る九州の風景は普段の列車とは一味違った感動さえ覚える。

観光スポットに差し掛かると列車が徐行し、客室乗務員が観光案内をしてくれるのも嬉しい。

北越急行ほくほく線「ゆめぞら号」(越後湯沢〜直江津)

北越急行ほくほく線の「ゆめぞら号」が走る越後湯沢〜直江津間は、長大なトンネルが続き、まるで都心の地下鉄のような列車だ。

車窓を楽しむなんてほど遠いのだが、これを逆手にとって「景色が楽しめないなら暗闇を楽しもう! 」と、車内をトコトン暗くして天井に映像を映し出し、日本初となるシアタートレインが生まれた。

列車の中で幻想的なプラネタリウムや海中の生き物たちをみることができる。

また、「ゆめぞら号」の終点・直江津は日本海と大自然に囲まれ、お米や鮮魚をはじめとした美味しいグルメの町としても有名。

特に地元の人たちが推す地魚料理の店が「軍ちゃん 直江津店」だ。

地元で水揚げされた新鮮な魚介をふんだんに使った海鮮丼(上)1500円は人気メニュー。一度訪れる価値はありそうだ。