羽田空港の滑走路に突如現れ、飛行機の離着陸に影響を与えて一躍有名になったあの犬たちが、2016年5月16日までに4匹無事に保護された。現在はどのような状況にあるのだろうか?収容先に実際に問い合わせてみた。

現在は元の飼い主を捜索中


東京都動物愛護相談センターのサイトから

4匹の犬が羽田空港の滑走路内に突如現れたのは、2016年5月11日のことだった。敷地内を走り回るため、多くの飛行機の運航スケジュールに影響を与えた。

発見された当日、11日に1匹、12日に2匹が捕獲されたが、最後の1匹は実に5日間も逃亡を続け、16日の夜、無事に捕獲された。

収容先として複数メディアに報道された東京都動物愛護相談センターのサイト上には、現在収容されている様々な動物の情報が記載されている。その中に「収容場所 大田区 羽田空港」と書かれた犬が3匹確認できる。確かにこちらに収容されているようだ。

大きな騒動の中心となったことから、SNS上では処遇が心配されているが......。

センターの担当者は、

「東京都では、迷い犬は収容から最低7日間は動物愛護相談センターにて保護し、元の飼い主を探すことが定められております。
収容期限が切れた後は、動物の健康状態や性格を見て、新たな飼い主に譲渡できるかどうかを決定しています。今回のようなパターンでもそれと変わらず対応する予定です。
迷い犬ですと収容された犬の約6割は元の飼い主のところに帰ることが出来ていますよ」

と、一般の迷い犬と対応は変わらないことを語った。


東京都動物愛護相談センターのサイトから

2016年5月18日現在、元の飼い主からの連絡はまだないという。

収容期限は5月12日に収容された2匹は5月20日まで、5月17日に保護された1匹は5月24日までで、それまでは元の飼い主を継続して探すことになる。心当たりがある人は、愛護センターの公式サイト記載の連絡先からコンタクトできる。

愛護センターでは定期的な講習会が行われており、それに参加することで譲渡会へ参加出来るようになる。どちらも参加は無料のため、ペットを飼う際の選択肢として考えてみてはどうだろうか。