全景

山から川へと水が流れ、新緑の木々や色とりどりの果物林でにぎわう穏やかな村……。



木々や建物まで精巧に作り込まれたこのジオラマの画像が、今年の1月15日に日本コカ・コーラ社の「い・ろ・は・す」公式Twitterアカウントから突如ツイートされ、以来、「#いろはすの森」のハッシュタグを通じて盛り上がりを見せている。



突然Twitterに現れたこのジオラマ、一体何を目的に始まったのか。日本コカ・コーラ株式会社マーケティング本部の田中学さんに、お話を伺った。


マーケティング本部 ウォーターグループで「い・ろ・は・す」ブランドも担当されている田中さん


「このジオラマ、コカ・コーラ社の"森林や水源を守る取り組み"を知ってもらうことが目的で始めたんです。もともと『い・ろ・は・す』では、水源を守る活動に売上の一部を寄付しているのですが、そんな話をストレートにしても誰も聞いてくれないので……」

コカ・コーラ社では「ウォーター・ニュートラリティ」という、"製品に使った量と同じ量の水を自然に還元する"取り組みを行っている。また、同社は売上の一部を全国13ヶ所の水源を守る活動に寄付しており、「い・ろ・は・す」購入者が間接的に水源を守れる仕組みを作っている。コカ・コーラ社の素晴らしいエコ活動だが、消費者にとっては少し堅苦しい。真っ向からこの活動を広めようとしても興味を持ってもらえないだろうと思い、昨年夏に企画したのがこの「い・ろ・は・すの森」ジオラマだそうだ。

「水の大切さを伝えると共に、購入するとエコ活動に参加できるというのをゲーム感覚で分かる仕掛けを作りたいと考えました。それが"い・ろ・は・すらしさ"を出せるんじゃないかなって。『ジオラマトラックで全国行脚』という案もあったんですが、ガソリン使うってそもそもエコじゃないだろうと(笑)」

企画が決定したのは昨年(2015年)の暮れ。制作には、映像チーム、コマ撮りチーム、美術チーム、グラフィックチーム、と全て含めると40人ぐらいの人が関わっていて、製作には超短期間のわずか1ヶ月半。特に美術チームはウルトラマンなどの特撮モノも作っている熟練チームにお願いして、質を落とさずスピーディに進めたという。

「製作中、スタッフが盛り上がりすぎて『サービスです』って、構想にないモノまで作ってた時にはさすがに心配になりましたね(笑)」

そんな余裕?のある美術チームの作った「ウォーター・ニュートラリティ」の表現は圧巻である。ご覧のように、水が循環しているように見える(下画像参照)。

GIFアニメーションです


素晴らしいものが出来上がっても、知ってもらわなければ意味がない。元々「い・ろ・は・す」の公式Twitterアカウントには20万人のフォロワーがいたので、これを活かしたいと考えたとのこと。「これ、面白い!」と思ってもらうために、「撮り方」にはかなりこだわったそうだ。

「登場する人々は角度を変えて何度も撮り直しました。人形は3Dフィギュアなのですが、それぞれ微妙に大きさが違うので、角度で同じに見えるように調整したんです。コマ撮り動画は、1回で何百枚ものカットを撮っています。公開してからはあまりに精巧すぎてCGなんじゃないかという声もあるほどです」



1,2月には、ユーザーからのツイートと連動するユニークなキャンペーン「植樹プロジェクト」も行った。ハッシュタグ「#いろはすの森」をつけて「い・ろ・は・す」を飲んでいる写真をツイートすると、このジオラマに樹が1本植えられる。それだけでなく、投稿された写真をCGにしてジオラマに出演させるというのだから面白い。このキャンペーンの裏側では、色々な苦労があったそうだ。

「リアルタイムで連動する、というところを大事にしていたので、ツイートされたらすぐに制作に取りかかれるよう、キャンペーン期間中の5週間はスタッフ全員がジオラマのある部屋で待機。ツイートされたら即CGを作り、ユニークなポーズをどうやってジオラマに取り入れるか考えて……と慌ただしい日々でしたね」

このキャンペーンでフォロワーがさらに増え、ユーザーには「楽しい」と喜んでもらえたそうだ。結果的にこの山には194本の木が植えられ、緑の生い茂る森に変わった。


「い・ろ・は・すの森」のジオラマ制作はこれからも続けていくとのこと。 田中さんに今後の目標をきくと、「若者にも森の大事さをわかってもらえるようにしたい」と壮大な答えが返ってきた。

「水を使う企業として、自分たちが使った分の水はきちんと自然に返そう、日本の水源を守ろうと考えています。そのためには、水源になる森林を良い状態に保ち、大切に育てていくことが必要。たとえばあまり知られていないのですが、実は樹は増えすぎても生態系のバランスを崩してしまい良くないのです。植樹と間伐の大切さ、森林と水の関係など、まずは若い人たちにもこのジオラマを通して知ってもらいたい。森林を健康に保ち水源を守る取り組みを、どんどん発信していきたいですね」

コカ・コーラ社では、実際に年に数回、植林や間伐作業など森を守る活動を行っているそうだ。

SNSを通じてユーザーと一緒に成長していくジオラマ「い・ろ・は・すの森」に、これからも注目したい。

■関連リンク
「い・ろ・は・すの森」公式サイト

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[PR企画:livedoor × 日本コカ・コーラ]