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阿蘭澄史の「芸能人は因果な商売である」

 5月1日にAKB48から卒業した高城亜樹(24)が、同日のブログでワタナベエンターテインメントからも退社したことを報告した。ファンに対して「5月1日からはフリーで芸能活動をさせていただきます」と説明している高城亜樹だが、一部では「見切りをつけられた」とささやかれており、今後は茨の道になりそうだ。

 2008年の『AKB48 第三回研究生(6期生)オーディション』に合格。当時の研究生としては最速で旧チームAへの昇格を果たした高城は、2009年にワタナベエンターテインメント傘下への移籍も発表され、翌年の『AKB48 17thシングル選抜総選挙「母さんに誓って、ガチです」』では13位入り。その後は、同じ事務所所属の柏木由紀(24)や2015年に卒業した倉持明日香(26)とのユニット「フレンチ・キス」を結成するなど、順風満帆なアイドル人生を送っていた。

「しかし、2012年の総選挙で17位になったのを最後に、人気は徐々に転落していきました。この総選挙直後にJKT48への移籍が決まり、翌年からはAKBチームBとの兼任も開始。ジャカルタと日本を行き来していましたが、総選挙では20位、26位、30位と順位が下降。JKTとの兼任が解除され、日本での活動に力を注げるようになったところでフレンチ・キスも解散を発表し、かつてはメインメンバーの1人だった高城の活躍も、明らかに陰りを見せていました」(芸能記者)

 そして、2015年12月にはグループ卒業を発表した高城。今年5月1日にAKBでの最後の活動を終え、事務所ホームページからも名前が消えた──。

■前所属事務所とは円満退社とはいかなかった?

「本人はフリーになっても『夢に向かって前進できるよう精進していきたいと思っています』と、前向きなブログを公開しましたが、現実はかなり厳しい。実際、高城がフリーになったのは、事務所から戦力外通告されて追い出されたようなものです」

 こう語るのは、AKBに近しい芸能関係者。

「卒業を発表してすぐ、高城はJリーグ浦和レッズのコーチとのお泊りデートを報じられました。その際、高城が『契約がやっと切れるの』などと話していたとも伝えられ、これも事務所の反感を買った一因。今後しばらくは、秋元才加(27)や光宗薫(23)など元AKBメンバーも所属するフレイヴエンターテインメントが面倒を見るのではないかと言われていますが、秋元の“身体能力”や光宗の“演技力”のような特筆すべき点が高城には無い。今のうちに何かしら身につけなければ、限界が来るのも時間の問題です」

 しかも、高城を切ったワタナベエンターテインメントは強権発動で知られる事務所だ。

「かつておバカタレントとして人気を得ていた俳優・野久保直樹(34)を芸能界から“干した”とされる事務所です。そんな権力を持つ事務所から見放されたということは、高城には茨道どころか歩める道も残っていないのかもしれません」(同前)

 グループ離脱後、業界を離れまったくの別業種に転じる者も多いが、果たして高城は今後どんな道を歩んでいくのだろうか。

文・阿蘭澄史(あらん・すみし)※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。