とつぎ・しげゆき 俳優。北海道出身。演劇ユニット「TEAM NACS」メンバー。銭湯が舞台のドラマ『昼のセント酒』(テレビ東京系、土曜24時20分〜)に出演中。

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湯船につかる極楽のひとときは、疲労回復にとっても効果的。さらに効率よく疲れをとるためにあなたの入浴を見直してみませんか。

入浴には、一日の疲れをきれいサッパリ洗い流してくれるばかりか、実は「カラダの回復力をアップしてくれる効果がある」とは東京都市大学教授の早坂信哉さん。

「入浴により血流が良くなると、カラダの中の不要な老廃物や二酸化炭素が体外へと運び去られ、代わりに必要な酸素や栄養分が隅々に行き渡るようになります。また、入浴をしてカラダをしっかりあたためた翌日は、免疫力の要である白血球の数が25%増えるという研究結果も。毎日しっかりと湯船につかることで疲れがリセットでき、不調知らずの健康な状態がキープできるのです」

TEAM NACSの戸次重幸さんをスペシャルモデルにお迎えし、回復力アップの入浴Q&Aを実施! カラダをあたためるのに適切なお湯の温度、時間、タイミングなど…素朴なギモンにお答えします。

Q:回復力を上げるためにおすすめの入浴時間と、お湯の温度は?

A:「回復力を高めるのに理想的なお湯の温度は40度前後。10〜15分ほどつかると、程よい温熱作用が期待できるでしょう。ただし、あたたまり方には個人差があるので、無理は禁物。じんわり汗がかけていれば、しっかりあたたまっている証拠です」(早坂さん)

Q:朝風呂と夜風呂だと、効果に違いはあるの?

A:「夜に入る風呂が疲労を回復するのに対し、朝風呂には“覚醒”を促す効果があります。目的に応じた入浴法を選びましょう。朝風呂の場合は、“42度のお湯に5分”といった具合に、高めの温度&短時間での入浴がおすすめ。気分もスッキリしますよ」(早坂さん)

Q:風邪をひいている時や、頭痛の時。お風呂に入っていいのはどんな時?

A:「肩こりが原因の頭痛の場合、入浴をすることで筋肉の緊張をゆるめることができます。一方、片頭痛と呼ばれる、ズキズキする頭痛の時はカラダをあたためると逆効果に。風邪をひいている時は、微熱程度で体調があまり悪くなければOK。回復も早まるでしょう」

◇はやさか・しんや 東京都市大学 人間科学部教授。温泉療法専門医。生活習慣としての入浴を医学的に研究する。著書に『たった1度が体を変える ほんとうに健康になる入浴法』(KADOKAWA)が。

◇とつぎ・しげゆき 俳優。北海道出身。演劇ユニット「TEAM NACS」メンバー。銭湯が舞台のドラマ『昼のセント酒』(テレビ東京系、土曜24時20分〜)に出演中。

※『anan』2016年4月27日号より。写真・森滝 進(まきうらオフィス) 文・瀬尾麻美 撮影協力・蒲田温泉 《anan編集部》