「悪い男」メインビジュアル (C)2002 PRIME ENTERTAINMENT All Rights Reserved.

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 韓国映画界の鬼才キム・ギドク監督作「悪い男」「魚と寝る女」「受取人不明」が、初ブルーレイ化されることが決定した。いずれも2000〜01年にかけて製作され、観客の心をわしづかみにした初期の傑作が、完全デジタルリマスターでよみがえる。

 キム監督は20〜25歳の期間を軍隊で過ごし、1990年に絵画の勉強のため留学。帰国後に脚本家としてのキャリアをスタートさせ、「鰐 ワニ」(96)で映画監督デビューを果たす。以降、難解なキャラクター造形、衝撃的な映像、強烈なメッセージ性を主体とする作風で批評家や観客を魅了し続けてきた。「サマリア」「うつせみ」「弓」「ブレス」「アリラン」が世界的に高い評価を受け、とりわけ「嘆きのピエタ」(12)は第69回ベネチア国際映画祭の金獅子賞に輝いた。

 「悪い男」(01)は、相手を地獄に落とすことで愛情表現する男と、地獄に落とされた女の間で繰り広げられる究極の愛を描き、キム・ギドクの名を世界にとどろかせた出世作。日本で初めて劇場公開されたキム監督作であり、衝撃的な結末が語り草になった「魚と寝る女」(00)は、釣り人を客にとる娼婦と自殺を望む男の破滅を映し出す。そして、韓国人と米国兵士の関係がテーマの作品「受取人不明」(01)では韓国社会の闇を鋭く抉り出し、最新作「殺されたミンジュ」にも通ずる社会への怒りと哀切を爆発させている。

 「悪い男」「魚と寝る女」「受取人不明」ブルーレイは、約127分間の映像特典を収録した、3本組ボックス「キム・ギドク Blu-ray BOX初期編」として6月8日に1万4400円(税別)で発売。単品DVDは、同日に3800円で発売される。なお「殺されたミンジュ」のブルーレイ&DVDも、同日にリリースされる。