舞台挨拶を和ませた(左から)
岩井俊二監督、綾野剛、黒木華、Cocco

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 岩井俊二監督の長編最新作「リップヴァンウィンクルの花嫁」が3月26日、全国38スクリーンで公開された。岩井監督、主演の黒木華、綾野剛、Coccoは、東京・新宿バルト9での舞台挨拶に臨んだ。

 香港、台湾で既に封切られ、熱烈な支持を得ている今作は、3時間の大作。撮影期間は約8カ月間におよんだため、“座長”を務めた黒木は「感無量です。本当にここまで長かったです」と安堵の表情を浮かべた。さらに、「いつもは自分があまりにもお芝居ができないこともあって苦しい思いをすることが多いのですが、この現場は幸せな時間でしかなかった」と笑顔をのぞかせた。

 この日は、岩井監督が綾野をMCに指名する形で進行したが、綾野は劇中に登場する「ねこかんむり」をかぶった状態で登壇。5分以上にわたり顔を隠したまま挨拶を続け、場内をざわつかせるひと幕があった。

 また、Coccoが「13歳の時に沖縄であるドラマを見ていて、『これを作った人と会う!』と決めた。エンドクレジットというものを初めて最後まで見たら、岩井俊二という名前が出てきた。あのドラマが何だったのか分からないけど、叶うことがあるんだなって思う出来事でした」と熱く語ると、岩井監督は「ミステリーですねえ」。というのも、「ふっと気づいたんですが、まだ何も作っていなかったんじゃないかな」と首を傾げた。その後、岩井監督が28歳の頃だと補足されると、「25年前か。ギリギリ何か作っていたかもしれませんね」と納得していた。

 前日にラジオ番組のパーソナリティを務めたという岩井監督は、「慣れないことをしたから虚脱状態。プロモーションは色々やってきましたが、無茶なことを考えるチームだなあと思った」と苦笑い。それでも、「僕の大事な娘を嫁にやる気分です。皆さんが新郎です。ふつつかな娘をよろしくお願いします」と客席に語りかけた。黒木も「もう本当に、幸せだなあという言葉しか出てこない。幸せですよ、私は。皆さんのおかげですよ」と目を潤ませ、場内に深々と頭を下げていた。