写真提供:マイナビニュース

写真拡大

既報の通り、ASUSTeK Computerは7日、無線LANルーターや液晶ディスプレイなど同社製PC周辺機器の新モデルを国内市場に投入すると発表した。これに合わせて記者説明会を開催し、各製品の特徴を紹介した。

今回国内販売が発表されたのは、最大転送速度2,167Mbpsのゲーマー向け無線LANルーター「RT-AC88U」、シネスコサイズの34型曲面ゲーミングディスプレイ「ROG Swift PG348Q」、15.6型モバイルディスプレイ「MB169C+」の3製品だ。発表会では無線LANルーター「RT-AC88U」と曲面ディスプレイ「ROG Swift PG348Q」を中心に紹介された。

○さらなる速度とより良い使い勝手を追求した「RT-AC88U」

ASUSは2009年からグローバルで本格的に無線LANルーターを展開。日本では2013年の「RT-AC68U」を皮切りに製品を投入し、この3年で売り上げを伸ばしている。ASUSによると、同社の無線LANルーターがユーザーに受け入れられる理由は6つあるという。

1つ目は安定した通信環境を提供する「内部仕様」で、特徴的な外付けアンテナやパイパワーのプロセッサ、5GHz/2,4GHzそれぞれの専用チップセットがそれにあたる。2つ目は管理インタフェースの「ASUSWRT」で、高い顧客満足率を誇るという。

3つ目はトレンドマイクロの「Trend Micro Smart Home Network」技術を使用する「AiProtection」機能、4つ目はルーターに接続しているデバイスの位置を検出して電波を飛ばすビームフォーミング機能をさらに強化した「Ai Radar」機能、5つ目はUSBストレージホームネットワークへのアクセスを可能とする「AiCloud」、6つ目は年中無休・即日対応の訪問設定サービスが挙げられた。

新モデル「RT-AC88U」は、2014年に発売した「RT-AC87U」の後継モデルで、5GHz帯のIEEE802.11ac/a/nと2.4GHz帯のIEEE802.11b/g/nに対応する。BroadcomのNitroQAM(1024QAM)をサポートし、5GHz帯の通信速度は最大1,734Mbpsから、最大2,167Mbpsへ、2.4GHz帯も600Mbpsから1,000Mbpsへと向上した。

また、搭載するプロセッサの動作周波数が1GHzから1.4GHzに強化されたほか、メモリ容量が256MBから512MBに倍増した。これに伴う発熱についても本体上部と側面の2カ所から排気を行うことで対策している。さらに既存モデルでは4基だった有線LANポートを8基に増設。このうち2ポートはリンクアグリゲーションに対応する。

ソフトウェア面では、接続デバイスの信号強度や接続速度を自動的に計測し、最適な周波数に自動で切り替ええてくれる「スマートコネクト」や、接続した機器のトラフィックを監視できる「トラフィックスアナライザー」を備える。

このほか、スマートフォン向けに提供する「ASUS Router App」を利用することで、ファームウェアのアップデートやシステムモニタリング、ペアレンタルコントロールといった設定が可能となっている。

○ゲーム関連機能が充実

「RT-AC88U」は、ゲーマー向け無線LANルーターとして、ゲーム関連の機能も豊富に搭載する。まずは「Adaptive QoS」だ。ネットワークゲームの通信優先度を高め、例えばゲーム中にサイズの大きなデータをダウンロードした場合でも、ゲームプレイに与える影響を抑えるという。

続いては「WTFast」で、通常ルーターからネットワークゲームのサーバーにアクセスする場合、さまざまな経路を通り、遠回りをしてしまうケースがある。「WTFast」では、WTFast社のGamers Private Network(GPN)を利用することで、ルーターと接続先の通信経路を最適化し、ネットワークゲームプレイ時のタイムラグ(ping値)とパケットロスを抑えることが可能だという。

○ハイエンドゲーマー向けディスプレイ「ROG Swift PG348Q」

「ROG Swift PG348Q」は、ASUSのゲーミングブランド「R.O.G.」(Republic of Gamers)のハイエンドゲーミングディスプレイ。解像度が3,440×1,440ドット(アスペクト比は21:9)で、画面が弓なりに湾曲した曲面IPSパネルを採用。リフレッシュレートは、DisplayPort接続時最大100Hzで、表示遅延やティアリングを抑えるNVIDIAのディスプレイ表示技術「G-SYNC」に対応する。

「R.O.G.」ブランドで展開するほかのゲーミングディスプレイと同様に、ゲームに特化した「ASUS GamePlus」機能を搭載。画面上にゲームプレイをサポートする情報を表示するもので、例えば"Aimpoint"モードでは照準を、タイマーモードではカウントダウンタイマー、FPSカウンターモードではリフレッシュレートをディスプレイの画面上に表示できる。これはディスプレイ側での処理となるため、PC側に負荷はかからない。また、プレイするゲームジャンルに合わせて色調などを変えられる「GameVisual」機能を備える。

説明会会場にはWargaming.netのオンライン海戦ストラテジーゲーム「World of Warships」を使ったデモを展示。16:9のディスプレイと比べて、表示領域が広く、味方や敵の艦艇などの情報をより多く表示できるため、次の行動が取りやすくなったり、航空母艦や戦艦大和といった巨大な艦艇の全体を表示できるといったメリットがある。

○USB Type-C対応のモバイルディスプレイ「MB169C+」

ノートPCなどとUSB Type-Cケーブルで接続できるモバイル液晶ディスプレイ。画面サイズは15.6型で、解像度は1,920×1,080ドットのフルHD。

入力側デバイスとの接続にあたっては、デバイス側のUSB Type-CポートがDisplayPort over USB-C(DisplayPort Alternate Mode)に対応している必要があるが、ケーブル1本で給電と画面表示が可能なため、すっきりとした配線で使うことができる。

(千葉大輔)