脱税で有罪判決を受けていたバイエルン元会長のウリ・ヘーネス氏が釈放

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▽バイエルンや西ドイツ代表で活躍した伝説的プレーヤーであり、バイエルンの元会長であるウリ・ヘーネス氏が29日、拘留されていた刑務所から釈放された。

▽ヘーネス氏は、2013年3月20日に脱税の疑いで逮捕され、同年7月30日にミュンヘン地方裁判所に起訴されていた。2014年3月14日に同裁判所で2850万ユーロ(約35億円)の脱税の罪で禁錮3年6カ月の有罪判決を受けていた。刑期の半分を務めたヘーネス氏は、この日に釈放された。

▽18歳でバイエルンに加入したヘーネス氏は、8年半の在籍でリーグ戦とDFBポカールをそれぞれ4度制覇。UEFAチャンピオンズカップ(現在のチャンピオンズリーグ)も1度制している。1978年にニュルンベルクへ移籍するも、バイエルン時代に負ったヒザのケガの影響で27歳で現役を引退していた。

▽西ドイツ代表としても35試合に出場し5得点を記録。1972年のユーロや1974年の西ドイツ・ワールドカップ制覇に貢献。連覇を目指した1976年のユーロでは、PK戦までもつれ込んだ決勝のチェコ・スロバキア代表戦で4人目のキッカーを務めたものの、枠を外しドイツ代表の連覇を逃す要因となっていた。

▽現役引退後の1979年からバイエルンのゼネラルマネージャーに就任し、クラブを世界規模のビッグクラブへと成長させていた。