森繁和コーチの肝いりで中日が獲得したビシエド。キューバでのプロデビューはなんと15歳!

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 ここ数日のプロ野球界の話題といえば、ヤマイコ・ナバーロ(ロッテ)の逮捕騒動だろう。処分については、本稿執筆時点では明らかになっていないものの、気になるのは他球団の新外国人選手たちの素性だ。そこで今季、はるばる海を越えてやってきた新外国人の球歴などを紹介したい。

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ギャレット・ジョーンズ【巨人】(外野手/左投左打/34歳)

 今季新加入の助っ人で実績ナンバーワンといえるのはこの男。メジャー通算122本塁打。2010〜2013年はパイレーツ、2014年はマーリンズでスタメンを張った大砲だ。打撃不振の巨人では主軸を期待されている。

 2月20日のDeNAとのオープン戦では3打数2安打、二塁打2本の好発進。「日本に早く順応したい」と練習をいとわず、ミスをした際に帽子を取るジャパニーズスタイルも早くも習得。実績抜群のナイスガイは巨人の打線復興のキーマンになること間違いなし。

ダヤン・ビシエド【中日】(内野手/右投右打/26歳)

 中日・森繁和コーチの肝いりで獲得されたビシエド。まだ26歳の若さでメジャー通算66本塁打の実績を持つ男だ。19歳でキューバから亡命しているが、キューバでのプロデビューはなんと15歳のとき。球界最年少デビューの経歴の持ち主でもある。

 しかし、パワーがある一方で打撃は粗く、早打ち型のフルスインガー。吉と出るか凶と出るか、森繁和コーチは一蓮托生の覚悟。和田一浩、小笠原道大、谷繁元信、山本昌など大物が引退した中日の世代交代の顔となれるか。

マット・ヘイグ【阪神】(内野手/右投右打/30歳)

 退団したマートンの補填となるのがヘイグ。この男が活躍できるかに阪神の今季がかかっていると言っても過言ではない。マートンと同タイプの中距離ヒッター。

 昨季は3Aで136試合、打率.338、11本塁打、92打点をマークし、インターナショナルリーグMVPを受賞。メジャー実績はないが、3Aで波に乗っているのはマートン来日時と同じ。まさに柳の下の二匹目のドジョウを狙いにいっているが、果たして美酒の肴になれるか!?

■ロベルト・スアレス【ソフトバンク】(投手/右投右打/24歳)

 話題性でズバ抜けているのはスアレスだ。最速158キロのストレートの持ち主で、佐藤義則投手コーチは「俺の中ではナンバーワン」と早くも大絶賛している。

 しかし、このスアレス、実は2年前はただの草野球選手。故郷のベネズエラで建設作業員や車の運転手をしながら、草野球を楽しむ程度だったが、その素質を見出され、メキシカンリーグ入りを果たすと1年目の昨季から43試合で防御率1.71の大活躍。

 前代未聞のサクセスストーリーは日本でも続くのか。厚い外国人枠を乗り越えて、1軍で活躍する姿を見てみたい。判官びいきの性をくすぐる選手だ。

 最後に触れておきたいのが、今回逮捕されたヤマイコ・ナバーロだ。

 守備の名手であるルイス・クルーズが巨人に移籍し、後釜としてロッテが韓国・三星から獲得。韓国時代は2年で79本塁打を記録。2015年には韓国球界助っ人歴代最多の48本塁打をかっ飛ばした。

 いかつい黒ヒゲで見た目は大砲のイメージが強いが、韓国時代は2年で47盗塁の走力もあり、メインポジションは二塁手。なお、韓国時代は遅刻常習犯で素行が問題視されており、そのあたりのフィットも課題になるのでは? と、執筆していた際に、那覇空港で拳銃の実包を所持していたとして、ナバーロは銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕されたという衝撃のニュースが飛び込んできた。

 開幕戦出場は極めて難しいとのことだが、今後の動向に注目したい。

文=落合初春(おちあい・もとはる)

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