感無量の面持ちを浮かべた広瀬すず

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 競技かるたに打ち込む高校生たちの青春を描いた「ちはやふる 上の句」の完成披露試写会が2月24日、都内のホールで行われ、映画初主演を飾った広瀬すずをはじめ、共演の野村周平、真剣佑、上白石萌音、矢本悠馬、森永悠希、清水尋也、松岡茉優、メガホンをとった小泉徳宏監督が舞台挨拶に出席した。

 作品を象徴する「千早ふる 神代もきかず竜田川 から紅に水くぐる」という在原業平の歌になぞらえ、広瀬らは“紅カーペット”を歩いて登場。かるたで世界一になることを夢見る主人公・千早を演じた広瀬は、「3カ月間皆で頑張った映画が(観客に)初めて見ていただいて、どんどん広がっていくんだと思うと、皆でここに立てたことが幸せです」と喜びをかみ締めた。

 さらに、映画初主演を飾った現場を「こんなにも同世代のパワーをもらえるんだと思った現場でした」と振り返る。そしてキャスト陣に目を向け「泊まり込みで朝から晩まで撮影したり、体力勝負が多かったですが、『大人になっても大事にしたい』と思える仲間に出会えました」と胸中を語り、「それが映画の中でも生きていたら良いな。全部が財産になりました」と感無量の面持ちで明かしていた。

 一方で、千早をかるたの世界に引き込んだメガネ男子・綿谷新役の真剣は、自身の撮影がない日でも現場に足を運んでいたという。暇さえあればモニターをチェックしていた日々を「真剣佑としても見たい気持ちもありましたが、綿谷新として千早たちの成長を見たかった」と説明すると、松岡から「『真剣佑として見たい』って、すごいキャッチーな言葉ですよね! 良い名前つけてもらったね」と茶々を入れられていた。

 そんな松岡は、千早の前に“クイーン”として立ちはだかるライバル・詩暢に扮した。「かるたは本当にスポーツ。A級選手たちと練習を重ね、目の前で“取り”を体感すると、虎がこっちに向かってきている感覚がしました」と競技かるたの迫力に驚がくした様子。これを受け、小泉監督が「競技かるたのシーンは、1秒間に1000コマ撮れる『ファントム』というハイスピードカメラを使って撮影しました。普通1コマくらいは変顔が映るんですが、松岡さんの場合は1コマたりとも変顔が出なかった」と称賛したものの、松岡は「これだけたくさん言ってもらっても私、『上の句』にほとんど出ていないんですよね」と残念がっていた。

 累計発行部数1500万部を突破した末次由紀氏による大ヒットコミックを、「カノジョは嘘を愛しすぎてる」の小泉監督のメガホンで映画化。前編「ちはやふる 上の句」は3月19日、後編「ちはやふる 下の句」は4月29日に公開される。