中国自動車市場で日系車の販売が好調であるのと対象的に、韓国の現代自動車の合弁会社である北京現代が苦戦を強いられている。かつては急激なペースで販売を伸ばし続けた北京現代の勢いは中国で「北現速度」などと表現されたが、もはやその勢いは失われてしまった。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国自動車市場で日系車の販売が好調であるのと対象的に、韓国の現代自動車の合弁会社である北京現代が苦戦を強いられている。かつては急激なペースで販売を伸ばし続けた北京現代の勢いは中国で「北現速度」などと表現されたが、もはやその勢いは失われてしまった。

 中国メディアの中工網はこのほど、北京現代を含め、韓国者は中国で破竹の勢いで販売を伸ばしてきたとしながらも、「その勢いは突然失われた」と指摘し、「その勢いを奪ったのは日系車だ」と論じる記事を掲載した。

 記事は、2015年に好調な販売を記録した日系各メーカーについて、16年1月もその勢いは継続中と紹介。トヨタ、ホンダ、日産、マツダの4社の販売台数の伸びは前年比で平均16.95%増となったと紹介し、市場全体の伸びを大きく上回ったと指摘したうえで、「注目すべきはトヨタの伸び幅が32%、ホンダは20.7%に達したことだ」と紹介した。

 さらに、日系車の好調ぶりと対照的に、北京現代および起亜自動車の中国合弁企業である東風悦達起亚は16年1月も苦戦を強いられていることを指摘し、中国の全国乗用車信息聯席会の関係者の話として、「日系メーカーはいずれもSUV市場に注力すると同時に、動力性能の向上に取り組んでおり、こうした点が日系車の販売を伸ばしている」と分析した。

 また記事は、韓国車の販売が低迷し始めた背景について、コストパフォーマンスの高さという強みが「中国自主ブランド車に奪われ始めていること」を挙げ、江淮汽車や長安汽車、奇瑞汽車といった中国メーカーが実際に販売を大きく伸ばしていることを指摘。また、日系をはじめとする合弁の各メーカーが価格を相次いで引き下げていることも韓国車にとって大きな圧力となっていることを指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)