東京商工リサーチによれば、日本には創業から100年を超える老舗企業が1万5000社以上も存在する。さらに、現存する世界最古の企業は日本の建設会社である金剛組であり、創業は何と578年だというから驚きだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 東京商工リサーチによれば、日本には創業から100年を超える老舗企業が1万5000社以上も存在する。さらに、現存する世界最古の企業は日本の建設会社である金剛組であり、創業は何と578年だというから驚きだ。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本に老舗企業が数多く存在するのと対象的に、中国における企業の平均寿命は7-8年ほど、小規模の企業の場合はわずか2.9年にとどまり、さらに年間100万社もの企業が倒産していることを紹介。日本で長生きできる企業の背景には「誠実さ」と「信頼」があると論じた。

 記事は、中国企業は往々にして「何でも軽々しく承諾し、大風呂敷を広げ、感覚で仕事を進める」傾向があると伝え、だからこそ企業の寿命が短いのだと指摘。さらに、一定規模に成長した企業はさまざまな誘惑に踊らされ、盲目的な投資や非理性的な経営によって寿命を終えるケースもあると論じた。

 続けて、日本で行われた調査結果を引用し、老舗企業に対して長期にわたって企業が存続できる秘訣を漢字1文字で表現してもらったところ、多くの企業が「信」と回答、次いで多かったのは「誠」だったと紹介。つまり、信頼や誠実といった要素こそが企業の寿命を長らえさせるという意味であると論じた。

 一方で記事は、中国企業の寿命が短いのは「行動に信頼や誠実さが欠けていることのほか、浮ついた経営が理由である」と主張。インターネットが発達し、新たな経済モデルが登場する現代においても、日本の老舗企業が長きにわたって生き抜いてきた背景に学ぶべき点は多いと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)