グルメで鳴らすホフディランのボーカル、小宮山雄飛さんは音楽業界でも随一のカレーマニア!

そんな雄飛さんが最近注目しているのが、チャーハンとカレーの組み合わせ。夢の組み合わせを堪能できるお店を紹介します。



カレー炒飯 + 赤いカリーソース小 ¥870(ランチ・数量限定)
『ホーカーズ』

まず雄飛さんが教えてくれたのは、こだわりの店主が営む田町のカレー店。

「本格的なカレー屋さんって、普通インドならインド、タイならタイの専門店が多いですが、こちらがすごいのはタイ・インド・欧風など、各国のカレーを扱っていて、その全部クオリティが高くて本当に美味しいところ!」



北インド的スパイスを利かせた赤いチキンカリー(¥590)は、カシミールから来たコックに教わったレシピ。ポークカレー(¥700)は懐かしい味でバターが香る

ここではタイ南部クラビ式、南インドケララ式、アイルランドダブリン式など、興味をそそる本格的なカレーがそろう。

聞けば、ご主人はダブリン日本大使館の元シェフで、そこでは週に一度は外交パーティーが開催され、そのパーティで天皇陛下にカレーを振る舞い、世界各国の要人たちにも大好評だったとか。その後、トラベル誌のアジア担当編集を務め、退職後約1年間インドにカレー研究で滞在し、勉強されたそう。



ブイヨンスープには鶏豚、骨、背脂、野菜などが使われ約6時間煮込み、カレーのベースに

カレーに関する著書もあり、地方によってカレー、カリーと呼び名を区別するあたり、只者ではない雰囲気が伺える。「目移りしそうなメニューの中で、実は僕の一押しは上海式カレーチャーハン。大粒のグリーンピースがゴロゴロとのったルックスがたまらなくいい!」と雄飛さんもこのお店に夢中な様子。

カレーチャーハンだけでも十分だが、その日の気分でサイドオーダーのミニカレーを付けると、さらに最高なチャーハンとカレーのコンビを味わえる。各国のカレーをちょい足しすることで生まれる特別な味を味わってほしい。



在日大使館のシェフ、トラベル誌の編集を経て、19 年前にカレー店をオープンさせた異色の経歴の長澤さん

続いて登場するのは、人気ネパール店のチャーハン+カレー!



ランチ チャーハンセット ¥950
『maya』

続いて目黒の権之助坂に16年前に開業し、3店舗を構える人気店へと足を運んだ雄飛さん。カレーのイメージがあるネパール料理屋にチャーハンがある!という噂を聞き、数年前に訪れたのがはじめだったとか。

「カレーもチャーハンも元は外国の食べものですが、すでに日本の国民食だし食堂メニューに両方とも大抵ある。でもなぜか今まで組み合わせるという食べ方がなかった気がしていました」と雄飛さん。



夜は料理メニューも充実。ピリ辛トマトソースをつけて食べるネパール風蒸し餃子、モモ(¥700)は女性に大人気

とはいえやはりチャーハンは中華、カレーはインドですから、交わらないはずだが、意外やタッグを組むと最強のうまさ!こちらのチャーハンはインド系ではなく、ノーマルな中華風。

ほっとする味だが、そこはプロの技、スプーンが止まらない絶妙な味のバランスがある。



チキンカレーや野菜、海老、さまざまな豆系などを網羅した12 種類のインド風カレーから好きな味をセレクトでき、辛さもアレンジ可能だ

チャーハンだけ完食してしまいそうなところに、カレーをかけて食べると味の確変が起こる。

チャーハンもカレーライスも、それだけだと味が単調で最後の方で飽きてしまいがちだが、このセットならまずチャーハン、次はカレー、最後はしっかり混ぜてカレーチャーハンと、3回美味しく楽しめるのが魅力だ。



店長サッキャさん(左)とシェフのシリスさん(右)が笑顔で迎えてくれる