マイケル・ファスベンダーが3つの時代のジョブズ氏を演じ分ける (C)Universal Pictures

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 マイケル・ファスベンダーとケイト・ウィンスレットが第88回アカデミー賞で主演男優賞と助演女優賞にそれぞれノミネートされた「スティーブ・ジョブズ」の特別映像が公開された。

 アップル社の創業者であり、2011年に56歳の若さで世を去ったスティーブ・ジョブズ氏。映画は、84、88、98年に行われた3つの新作発表会のプレゼンテーション直前40分間の舞台裏を中心に、ジョブズ氏の父としての葛藤や周囲の人間との確執を描く。

 スーツ姿の青年期から、丸メガネに黒のタートルネックがトレードマークとなった中年期まで、ジョブズ氏になりきったファスベンダーは「スティーブは最初からこう願っていた。すべての人々がコンピュータを活用すべきだと。スティーブは僕たちの生活を変えた。語り継がれるべき偉大な男だよ」、「ソーシャル・ネットワーク」(10)の脚本を手掛け、第73回ゴールデングローブ賞で脚本賞に輝いたアーロン・ソーキンは「芸術と技術の交差点で生きた人物だ」と語る。ソーキンは「実在の人物が“写真”なら、映画の登場人物は“絵画”だ。本作も“絵画”さ」とリアリティに重きを置きつつも、映画ならではの展開をにおわせる。

 ソーキンが舞台裏に着目したドラマを「(ジョブズと)周囲の者との確執が描かれる」と語るとおり、元恋人の娘リサについて問われたジョブズが「(僕の)娘じゃない!」と激昂(げっこう)するシーンや、右腕であるジョアンナ・ホフマン(ウィンスレット)から「マシンは成果じゃない。父であること。それが最良の成果よ」と必死に説得される様子など、ジョブズの波乱万丈の人生の一端を垣間見ることができる。さらには、役員会議に出席したジョブズが当時のCEOジョン・スカリー(ジェフ・ダニエルズ)から「もはや君はアップルに不要だ」と非情な通告を受けるシーンも収められている。

 「スティーブ・ジョブズ」は、「スラムドッグ$ミリオネア」(08)のオスカー監督、ダニー・ボイル監督がメガホン。2月12日から全国公開。