(左から)司会を務めたジョナサン・シガー、
石川直宏選手、平山相太選手、榊原有佑監督

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 東京都に本拠地を置くプロサッカークラブ「FC東京」の2015年シーズンに密着したドキュメンタリー映画「BAILE TOKYO」の完成披露上映会が2月4日、東京・TOHOシネマズ府中で開催された。ゲストとして平山相太選手と石川直宏選手、メガホンをとった榊原有佑監督が参加した。

 2000年にJ1に昇格したFC東京は、伊セリエA・インテルミラノ所属の長友佑都、独ブンデスリーガ・マインツ所属の武藤嘉紀らを輩出し、石川・平山選手をはじめ代表経験者が多数所属する。11年ぶりに2ステージ制が導入された昨シーズンは、1stステージで2位の好成績を収めたが、最終順位は4位に終わり、年間王者を決めるJリーグチャンピオンシップの出場権をあと一歩のところで逃した。

 映画は、昨季限りでクラブを去ったマッシモ・フィッカデンティ監督(現サガン鳥栖)のもと、クラブ史上最多勝ち点を記録した激動のシーズンを、迫力の試合映像や練習風景に加え、選手・スタッフ・サポーターのインタビューを交えて振り返る。本作を初めて鑑賞したという両選手は、石川選手が「僕の伝えたい気持ちはすべて伝えたつもり。僕だけじゃなくて、(他の)選手がきっと思っていることを代弁して僕が言わせてもらいました」と真面目に語ったのに対し、平山選手は「僕はあんまり出ていない。後々監督とお話ししたい」と自分の出番の少なさに恨み節。「次に撮る劇映画で出演させられるように頑張ります」と榊原監督に約束させ、会場からは拍手が上がった。

 劇中では、武藤選手ほか海外移籍を決断した選手たちの生の声や、左膝前十字じん帯断裂の大けがを負った石川選手がリハビリに励む姿にも密着している。平山選手は「武藤がいれば優勝できていたという思いは今でもある。でも、移籍金をたくさん置いていってくれたからどっちでもいいかな」と“ぶっちゃけトーク”で笑いを取りつつ、「今年はリーグ優勝目指して頑張ります」としっかり締める。石川選手は「歴史の一部始終を一緒に作ってくれてきた存在」とサポーターに感謝を示し、深々と頭を下げていた。

 普段は目にできない試合前のロッカールームの様子なども収録されているが、榊原監督は「4日前に完成したばかり。データは1500時間分あって、2カ月編集室に泊まり込みました」と苦労を明かす。「最初は選手をリスペクトしすぎるあまり、遠慮してしまった。でも思い切って聞いてみたら深い答えが返ってきて、選手はこういう思いを抱えてプレーしているんだと感じました。より、すごみが増しましたね」と感慨深げに振り返った。

 「BAILE TOKYO」は、2月13日にTOHOシネマズ府中で先行上映され、同20日から全国公開。