スマホが自分の部屋だけWi-Fiに繋がらない? 格安SIM時代に必須な自宅Wi-Fiを強化する「Wi-Fi中継器」

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格安SIMや格安スマホの台頭で、家庭に必須になってきたのが家庭内のWi-Fiだ。
一般的に家庭のWi-Fiは、ほとんどが固定インターネット回線に無線ルーターを追加して利用している。

家庭でWi-Fiが使えれば、格安SIMや格安スマホの通信量が少ないプランでも、家庭ではモバイルデータ通信を利用しなくてもインターネットが利用できる。

つまり、格安SIMや格安スマホのように使える通信量少ない通信プランでも、速度制限にならずに使えるというわけだ。

しかし、この便利な家庭内のWi-Fiにも、意外な弱点と注意点がある。

●実は、Wi-Fiの届く範囲は意外に狭い?
家庭内でWi-Fiを使っていて、移動したら電波が途切れた、弱くなった、と感じたことはないだろうか。
例えば、
Wi-Fiルーターのある部屋から別の部屋に移動した
・1階から2階に移動した
・部屋のドアをしめた
といったケースだ。

実は、Wi-Fiの電波は、壁やとびらといった障害物にはすごく弱い。また、家庭用のWi-Fiルーターは出力が抑えられているので、Wi-Fiルーターから離れると電波も弱くなるのだ。しかも、家庭には「障害物」が多く、Wi-Fiルーターから離れた部屋も多いので、いっそう電波は弱くなってしまうのだ。

Wi-Fiルーターの電波を強くすれば解決しそうだが、それは電波法で禁止されているので、違法行為となる。

では、どうすればいいのだろう。

Wi-Fiの電波を届くようにする3つの方法
実は、家庭内で使うWi-Fiを家中に届かせる方法は、3つある。
・障害物に強いWi-Fiルーターに買いかえる
・別のWi-Fiルーターを離れた場所にも用意する
Wi-Fi中継器を利用する

というものだ。

しかし、上の2つは、実は、実行するには注意点も多く確実性が低い。
・障害物に強いWi-Fiルーター
 →必ず障害物の先まで届くとは限らない

・別のWi-Fiルーターを離れた場所で利用する
 → 複数台のルーター利用には配線や無線の知識が必要
 → Wi-Fiの設定が複数に増える、コストも結構かかる
 → Wi-Fi同士で干渉して繋がりにくくなる可能性もある
という注意点もある。

そこで注目したいのが、Wi-Fi中継器の存在だ。

●コンセントに挿すだけ! お手軽な「Wi-Fi中継器」
実は、Wi-Fi中継器は、大変シンプルでな機器で、利用するのも簡単なのだ。
Wi-Fi中継器とは、家庭内に飛んでいるWi-Fi電波を正規に増強して遠くまで届かせる機器。
電波の届きにくい部屋でも、中継機を経由して同じWi-Fiを利用できるようにしましょうというものだ。
この方法には結構メリットが多い
・同じWi-Fi設定のままで使える
・特別な知識は不要

と、かなりお手軽なのだ。

さらに、「コンセントに挿すだけ」というWi-Fi中継器もある。
コンパクトな製品なので、無駄に配線を増やす必要もない。
例えば2階建て住宅であれば、
1階は、Wi-Fiルーターの電波を受信して使う
2階は、Wi-Fi中継器を経由した電波を受信して使う
という具合に、問題なく利用できるだろう。


自分の部屋は、「Wi-Fiが届かない」と諦める必要はまったくないのである。
電波が弱いなと感じた場合には、「Wi-Fi中継器」を試してみよう。


布施 繁樹